米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地隊員が6月23日、岩国自動車学校で安全運転講習を受講した。
この安全運転講習は岩国市役所主催で開催されたもので、日米地位協定(SOFA)に関わる身分の運転者に岩国市内で起こっている交通違反や事故について講習し、正しい運転を教育することを目的としている。
この安全講習は3か月ごとに行われており、毎回、25名の運転手が参加している。
講習では、最初にコイズミ・オサム岩国警察署長による講義が行われた。この中でコイズミ署長は、岩国警察署が集計した交通事故や交通違反のデータを示し、道路標識、信号での右左折の仕方、制限速度、通事故が起こった現場などについて復習を行った。
「問題となっている交通事故や交通違反は、市内のある特定の場所で頻発しています。」と話すのは、岩国基地憲兵隊のリカルド・ベナビデス中佐。「岩国警察署は交通事故や交通違反に基づいて、実際にどんなことが起こっているかを伝えようとしています。警察署の方々は事故のビデオや写真を示して、正しい運転方法や間違った運転方法を基地隊員に教育してくれました。」
講義の後は実技教習。実技では、岩国自動車学校のスタッフと一緒に基地隊員が教習所内のコースを実際に運転した。このコースには間違いやすい標識や信号も設置されている。
基地隊員が運転教習を受けている間、自動車学校のスタッフはその運転の様子を記録して、終了後に運転手に渡してくれた。隊員はこのメモを見て、自分が間違った運転をしていないかを後から復習できる。
「コース内を運転中、自動車学校のスタッフは様々な障害物を見せてくれました。」とベネビーデス中佐。「車の回転半径や、岩国市内の道路と似た状況でどのようにバックするかを教えてくれました。」
講習終了後、参加した25名は全員が終了証を受け取った。
「日本人はとても安全です。」と話すのは、第12海兵航空補給中隊(MALS-12)、(航空補給情報管理支援技術者)デヴォン・インゲ三等軍曹。「警察の方々は私たち隊員の安全だけを心配しているのではなく、道路にいる歩行者の安全も心配しています。また、日本での運転方法を基地隊員全員に熟知してもらうことが重要だと考えています。」
インゲ三等軍曹は、同僚の海兵隊員にもこの講習の受講を勧めると話す。
「もし、日本で運転の経験があまりないなら、この講習を受けることをお勧めします。アメリカでもあまり運転していない人は尚更です。」とインゲ三等軍曹。「日本の道路はとても狭く、交通量が多いこともあります。この講習はとても役に立ちました。」