米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国日米協会(JAS)が3月11日、岩国基地で第60回文化祭を開催した。
二時間に及ぶこの文化祭では日本の伝統舞踊、雛人形や五月人形の展示、餅つきや生け花の体験が行われた。
「今日は日本文化を基地の皆さんに紹介し、アメリカ人に基地内で日本文化を楽しんでもらおうと思っています。」と話すのは、岩国日米協会のボビー・シバザキ会長。「これは、日米両方の文化が打ち解けるきっかけを作るためです。」
JASがお茶席を設けたり、食事や飲み物を提供する一方、地元の日本人の皆さんがボランティアで参加し、アメリカ人に習字、折り紙、生け花などを教えてくれた。
広島大学の学生は、文化祭のオープニングでけん玉パフォーマンスを披露。この文化祭の間、大学生たちは訪れたアメリカ人にけん玉を体験してもらったり、技を教えたりしていた。
けん玉パフォーマンスの後はアメリカ人の子供たちが杵と臼を使って、餅つきを体験。餅つきは新年を迎える準備として行われる、日本の伝統的な行事である。
また、テーブルを並べて、みんなで長い巻き寿司作りに挑戦た。
文化祭の最後を飾る演目は、創作エイサー廣琉によるエイサーと金山神楽保存会による神楽。
沖縄の伝統芸能であるエイサーは太鼓、歌、囃子で構成されており、もともとは、現世に戻ってくる祖先の霊を送迎するために踊られる。
神楽は音楽と踊りを融合させた歌舞で、神道における神事で神に奉納するために奏される。神楽の舞手は神楽面や刀などの武器、大蛇の衣装を身につけて舞い、奏者は太鼓や横笛を奏して演目を盛り上げる。
閉会式では来場者を前にシバザキ会長が「私たちはいろいろな日本文化をアメリカ人に紹介したいと思っています。例えば食べ物や楽しいことなど、このコミュニティで一緒にできることは何でもです。」と述べた。「また、日本の地域社会と心を通わせ、友好関係を深めていきたいと思っています。」
JASの目的は、アメリカ人と日本人の友情の絆と互いの理解を深めること。
「岩国基地はアメリカ人、日本人、そして日米両政府にとって、戦略的に重要な基地です。」と話すのは岩国基地司令、リチャード・ファースト大佐。「私たちはこの友好関係を育んでいきたいと思っていますし、日米協会はそれを支援してくれています。」