米海兵隊岩国航空基地 -- シンフォニア岩国のコンサートホールで2月25日、第7回日米交流合同コンサートが開催され、マシュー・ペリー・ハイスクールとエレメンタリースクールの生徒が山口県と広島県の小中学校の生徒たちと一緒に演奏を披露した。
生徒たちによる演奏の前に、中国四国防衛局の菅原隆拓局長、福田良彦岩国市長、岩国基地司令のリチャード・ファースト大佐からそれぞれ挨拶があり、このコンサートを実現させるために努力してきた生徒たちを誇らしく感じていると述べられた。
「私たちは友情や協力のハーモニーを音楽で表現するために、今日、ここに集まりました。」とファースト大佐。「皆さんのご両親、友人、ご家族は、私と同じように皆さんのことを誇りに感じています。今日のコンサートが皆さんにとって素晴らしい体験になることを願っています。」
生徒たちはコンサートまでの数週間、合同練習を重ねてきた。この合同練習を通じて、生徒たちはお互いに絆を深め、言葉の壁も感じなくなっていた。
「最初は、(ペリー・スクールの生徒と)一緒に演奏するのは難しいと思っていました。」と話すのは、周防大島町立島中小学校の児童、タナカ・ナオヤさん。「でも、とても楽しく参加できました。」
コンサートはそれぞれ、学校単位での演奏だったが、それ以外にも「ダンシング・クイーン」などのヒットソングや「イッツ・ア・スモール・ワールド」、「さくらさくら」など、アメリカや日本の伝統的な曲も一緒に演奏した。
また、「アフリカン・ノエル」、「タイム・トゥ・セイ・グッドバイ」など、日本やアメリカ以外の国の歌も演奏された
「もちろん、言葉の壁がなくなるわけではありません。」と話すのは、ペリースクールの心理カウンセラー、ラリー・ウォールさん。「ですが、音楽は私たちみんなが楽しめる共通の言語なのです。」
コンサートのフィナーレでは、参加した学校の全生徒がステージに登場し、ディズニー映画ズートピアの「トライエブリシング」を合唱した。
コンサートが終わると、観客はスタンディングオベーションで生徒たちを称えた。参加した学校が再度紹介されると、生徒たちはお互いに手を振り合った。
「このコンサートのために日本人の皆さんと練習することは、ものすごく楽しいことでした。」と話すのは、ペリー・エレメンタリー・スクールの児童、アラニア・スミスさん。「このコンサートみたいなものは他にはありません。本当に、このコンサートは最高だったんです。」
スミスさんはまた、このコンサートはただ、音楽を演奏するだけの機会ではないことに気がついたという。
「日本の生徒と一緒に練習することはとても重要だと思います。なぜなら、日米両国の絆を深める機会が多ければ多いほど、両国の絆は深いままになるでしょう。」とスミスさん。「言葉の壁があるからといって、私たちがこのコンサートのような交流をやめることはありません。私たちは全員、音楽を学び、打ち解けることができました。大成功だったと思います。」