米海兵隊岩国航空基地 -- 広島市にあるTKトレーニング・センターで2月5日、ドゥマウ柔術大会が開催され、岩国基地の海兵隊員が参加した。
柔術は武器を使わない格闘技で、相手の動きを止めるためにホールドや押さえ技を使う。
海兵隊員はそれぞれの重量クラスの日本人と、これまでに試合で対戦し、絆を深めてきた。この大会で、その日本人選手たちと対戦し、この大会のために積み重ねてきた練習や努力の成果を発揮した。
「この大会は、これまでマットの上でやってきた練習と時間をテストするものです。」と話すのは、岩国基地、第171海兵航空支援師団(MWSS-171)、マルコス・マルティネス先任曹長。「私たちは柔術をレクリエーションとしてやっていますが、大会では自分たちがどれだけ上達したかをテストしています。」
それぞれの上達具合をチェックする一方で、海兵隊員は日本文化に慣れ親しむ体験をしている。
「日本文化は(アメリカのそれとは)違います。」とマルティネス先任曹長。「基地外に出かけて、独特の言語を持ったスポーツを通じて日本文化に親しむことは素晴らしいことです。日本人と対戦したり、一緒に練習するのに日本語を話す必要はありません。このスポーツを通じて、日本の人々やその特徴を知ることができます。」
勝負がかかった試合であるが、海兵隊員と日本人選手はお互いの努力を認めていて、過去の試合を通じて彼らは絆を結んでいる。
「柔術をしている仲間に加わると、ジムにただ通うだけのことではなくなります。」と話すのは、岩国基地、郵便局員のエリアル・フィッツナー兵長。「それは兄弟や姉妹のような感覚です。地元の日本人と一緒に練習したり、試合をすると、お互いにより近く感じられるようになります。汗をかいたり、血を流したり、涙を流すような体験を一緒にすることで、それを体験していない人たちには決して理解できない特別な絆を築くことができるのです。」
柔術は対戦相手を尊敬し、違いの上に基づくことを教えてくれるスポーツである。
「これまでに多くの友達ができました。」とマルティネス先任曹長。「広島で一緒に練習している仲間の中には、陸上自衛隊や海上自衛隊の隊員もいました。彼らは日本文化についていろいろと教えてくれましたし、家族の行事の折に私を家に招待してくれ、もてなしてくれました。」
海兵隊員が大変な練習に励むのは試合に勝ち、ベストを尽くすためだが、柔術をできるだけ普段の生活にも適用することを心がけている。
「人生の教訓を教えることが私たちの任務です。」とマルティネス先任曹長。「柔術では、戦い抜かなければならない態勢を取っている時間と向き合います。それは不可能に思えることもあるでしょう。自分をこれまでに十分追い込んできたかどうかを知ることになります。人生においても、私たちを止める障害になるものが常に出てきます。柔術を通して学んだことを人生に活かすことで、困難をやり過ごすことができるようになります。」