米海兵隊岩国航空基地 -- おしゃべりと笑い声に包まれた、明るく照らされた部屋に入ってくるゲストを、ヤマグチ・ヒトミさんは笑顔とハグで迎え入れた。
2016年12月16日、岩国基地で42年間勤務してきた補給部契約専門職のヤマグチ・ヒトミさんの退職式が行われた。
ヤマグチさんは1974年に基地で働き始め、これまで4つの仕事を経験した。在庫管理、バウチャー検査、管理専門職と勤めてきたが、補給部契約専門職としての勤務が一番長い。
「私は幸運だったと思います。」とやまぐちさん。「上司の方々は皆さん、私に親切にしてくださり、多くのことを学ばせていただきました。よいアドバイスをたくさんしていただき、励ましてくれました。それが人としての成長を助けてくれました。」
やまぐちさん自身も、基地勤務中に多くの人に影響を与えてきた。彼らの多くは山口さんの42年にわたる勤務をたたえるこの会に参加した。
「ヤマグチさんとの仕事はいつでも、とても楽しいものでした。」と話すのは、ヤマグチさんの友人の一人でもある、購買・契約職アシスタントのニッタ・ナオコさん。「ヤマグチさんは小柄な方ですが、補給部の事務所では『大物』として知られています。彼女は契約に関して何でも知っていて、そのことが彼女を本当の宝にしているのです。」
基地で働くことは、ヤマグチさんに新しいことを経験するチャンスを与えてくれた。
「基地内では、たくさんのことが私にとって新しいことでした。」とヤマグチさん。「私が働き始めたころは、フレンドシップデーでハリアーが展示飛行していました。日本人がハリアーに搭乗するより前に、私がハリアーを見ているのは、興味深いと思いました。」
42年前にヤマグチさんが基地で働き始めたとき、彼女にとって何もかもがそれまでとは違っていた。当時は何を期待されているのかもわからなかったが、今、ヤマグチさんは自身の経験を、基地がどんな場所なのか、どんなことが起きているのか知らない人々と分かちあっている。
「岩国基地で働ける仕事があることを知りませんでした。」とヤマグチさん。「基地で働き始めたとき、仕事について学んだり、人として成長する機会が多くありました。ここで働けたことは、私にとって名誉なことであり、大きな喜びです。」