米海兵隊岩国航空基地 -- バラク・オバマ米大統領がG7伊勢志摩サミット(第42回主要国首脳会議)終了後の5月27日、岩国基地を訪問した。
オバマ大統領は岩国基地の隊員とその家族に向けてスピーチを行い、太平洋地域において岩国基地隊員が果たしている役割に対して感謝の意を表した。
「今回の日本訪問中、日米が世界でも最高の同盟関係の一つであることを再確認している。」とオバマ大統領。「岩国基地に立ち寄って、感謝を述べたいと思っていた。隊員諸君、そして隊員の家族の皆さんにお礼を申上げたい。なぜなら、皆さんの存在こそが我々の日米同盟の中核だからである。皆さん、ありがとう。」
基地隊員たちは、「大統領の岩国基地訪問を嬉しく思います。また、岩国基地の努力を認めてくれていることに感謝しています。」と話した。
「これまで避けられてきた事柄について大統領が自ら進んで話してくれるという事実は、暗い過去を乗り越えるために重要なことです。」と話すのは、ロバート・ストレンペック海軍二等兵曹。「これは日本との関係を強固なものにし、日米がさらに結束するための一歩を、大統領が踏み出してくれたことを表していると思います。」
岩国基地を離れた後、オバマ大統領は広島市にある平和公園を訪問。現職の米大統領で広島を訪問したのは、オバマ大統領が初めて。
「なぜ、我々はここ広島に来たのでしょうか?」とオバマ大統領は問いかけた。「我々がここに来たのは、そう遠くない過去に恐ろしい力が解き放たれたことを深く考えるためです。亡くなった人々を追悼するためです。彼らの魂は私達に語りかけ、私達に内省するよう求めてきます。私達が何者で、どうなろうとしているのかを振り返るように。ここ広島で世界は一変しました。しかし今日、広島の子供達は平和の日々を過ごしています。なんと尊いことでしょうか。これは守る価値のあるものであり、すべての子供達へ広げていくべきものです。それは私達が選択できる未来です。広島や長崎が核戦争の始まりとして認知されるような未来ではなく、私達の倫理観が目覚めた最初として認識されるような未来です。」