米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地のボランティアと岩国市天尾(てんのお)の地元住民が田植えを行ったのは2013年6月。10月5日、岩国基地の別のグループがユース・カルチャー・プログラムの子供たちと一緒に6月に植えられた苗の稲刈りをした。
基地からバスで到着したアメリカ人参加者は雨の中、旧天尾小学校まで歩いて移動。
雨のため、稲刈りができるかどうかの判断が難しかったが、田んぼの所有者のセキグチ・トシアキさんはすぐにゴーサインを出した。
開会式が終わると、アメリカ人ボランティアは田んぼまで歩いた。
参加者が泥だらけになる前に、最初にセキグチさんが正しい稲刈りの方法を実際にやってみせてくれた。
セキグチさんは鎌を使って稲の束を切り取る方法を実演して見せた。稲の束を8つ、巧みに切り取ると、セキグチさんはその稲を束ね、乾燥させるために稲木に吊るした。
「お米がどのように成長し、収穫されるのかを知っている日本人は多くありません。ですから今日は日本人にとっても学ぶ体験だったと思います。」と話すのは、ユース・カルチャー・プログラム・コーディネーターのヤマモト・ナミさん。
鎌を手に持ったボランティアは田んぼに入り、稲刈りを始めた。
「アメリカではこんなに多くの田んぼを見ることはありませんから、こんなに間近で稲刈りを見ることができて、興味深いです。」と話すのは、この日参加したポーラ・スミードさん。「今日、私が刈った稲を全部集めても、お茶碗一杯分にしかならないのでしょうね。」
稲刈りの後、グループは小学校に戻り、セキグチさんがこの日のために先に収穫しておいた新米を堪能した。
残りの時間は日が暮れるまで、ゲームなどをして一緒に楽しく過ごした。
「この交流はアメリカ人の積極性を表し、ホスト国である日本への尊敬の念を示すことができるので、重要だと思います。」とスミードさん。
ヤマモトさんは、「この稲刈りのようなイベントを通じ、日本人とアメリカ人は同じ経験を分かち合い、良好な関係を築くことができます。」と話した。
閉会式が終わるとアメリカ人参加者は日本人に別れを告げ、日本文化についての新しい知識と一緒にバスに戻っていった。
写真1:10月5日、岩国市天尾での稲刈りに参加したリアナ・スミードさん(10歳)。岩国基地のユースカルチャープログラムがこの稲刈り体験を始めて、8年目になる。
写真2:10月5日、岩国市天尾での稲刈り参加者が稲を束ねている。ボランティアは稲を束ね、脱穀前に必要な乾燥させるために吊るした。
写真3:10月5日、岩国市天尾での稲刈りで、地元の日本人ボランティアが稲を干す準備している。参加者は、稲刈りの後、天尾小学校に戻って新米を楽しんだ。