米海兵隊岩国航空基地 -- 4月17日、第31海兵遠征部隊(31stMEU)、第265海兵隊中型ティルトローター機飛行隊(VMM-265)所属のMV-22オスプレイが岩国基地に到着した。
VMM-265が岩国に来た目的は、地震が発生した熊本地方で行われている日本政府による救援活動に空輸支援を提供するため。
4月14日、九州で発生したマグニチュード6.2の地震は、9名の死者と広い地域にわたって被害をもたらした。続いて16日に発生したマグニチュード7.3の地震ではさらに大きな被害を出し、14日の地震とあわせて40名以上の死者となった。
在日米軍司令、ジョン・ドーラン中将は次のように述べた。「九州で発生した地震で被災されたすべての皆様に謹んでお悔やみを申し上げます。」「我々は援助と支援を提供するために日本政府と緊密に協力しています。我々はすべての日本の皆様とこの惨事で被災された地域の方々に心よりお見舞い申し上げます。在日米軍の隊員達はこの困難な時に皆様とともにあります。」
自衛隊と民間による救援活動に対して在日米軍が迅速かつ統合的な支援を提供できたのは、長年に渡る日米同盟が重要な役割を果たしたからである。
「アメリカはこの困難な時に日本と共にあります。支援の要請があれば誰であっても支援するために、私達はここにいるのです。」と話すのは、VMM-265、MV-22パイロットのテッサ・スノー大尉。
MV-22Bオスプレイは強襲作戦用ヘリコプターの米海軍CH-46Eシーナイトの後続機として設計された中型機。オスプレイはヘリコプターとしても、ターボプロップ機としても運用でき、旧型のCH-46Eと比較すると速度は2倍、航続距離は4倍、搭載量は3倍となっている。今回のような人道支援および災害支援に非常に適した航空機である。