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イースター礼拝で十字架の前に立つジュンス・ウン海軍少佐(写真:ケイラ・トンプソン兵長)。

Photo by ケイラ・トンプソン兵長

韓国陸軍兵から米海軍従軍聖職者へ

25 Jul 2022 | ケイラ・トンプソン兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

海軍兵のおしゃべりで騒々しい。毎月最終金曜日の夜、従軍聖職者が兵舎へと出
向き、単身の隊員にパンケーキをふるまいながら語り合う。、これは”スタックス・ウィズ・チャップス”と呼ばれる活動だ。これまでにないほどに積み上げたパンケーキの層にもう一枚、パンケーキを重ねながら、聖職者の一人、ジュンス・ウン海軍少佐が兵舎の新顔隊員に向けて自己紹介をする。

「私の名前はジュンス・ウンだ。」とウン従軍聖職者。「覚えるのはとても簡単だ。もし忘れたら、こう考えるだけ。『誰だっけ。うーん。』ほら、もう思い出してる。」いつも笑顔で前向きな態度のウン従軍聖職者を見ると、彼は自分がなりたいものになったのだと誰もが疑うことはないかもしれない。しかし、彼は軍に身を置くことを常に望んでいたわけではなかった。また、選択の余地が常にあったわけではなかった。

「韓国で生まれ育った。青年男子として、軍への入隊は韓国民としての義務だった。」とウン従軍聖職者。「だから、入隊しなくてはならなかった、つまり強制的に入隊させられた。」

ウン従軍聖職者は韓国陸軍に2年半入隊していた。この入隊生活は彼にとって驚きの連続だった。家族と実家で暮らしていた生活から軍隊での生活への変化に、彼は苛立ちを覚えるようになった。軍人として生活を始めた当初、最も不愉快だったことの一つは、多忙のため、教会へ行くことが難しくなったことだった。

最終的には、韓国陸軍の従軍聖職者に会う機会があり、宗教的礼拝に長い間、参加できていない旨を伝えることができた。彼が教会へ行けないことで、どれほどの影響を受けているかを説明すると、韓国陸軍の従軍聖職者は彼の指揮系統へ連絡。この介入により、ウン従軍聖職者は日曜に教会へ行けるようになり、そこで彼を支援してくれる制度に出会うことができた。

「気持ちがずっと楽になった。」とウン従軍聖職者。「家族とは離れたままだったが、それでも教会に行けるようになり、コミュニティとつながることができた。」

その次の年、宗教的礼拝とコミュニティからの支援を通じて、ウン従軍聖職者は自分自身がより、精神的回復力を身に着けたと感じるようになった。生活で感じるストレスの原因をどのように扱えばよいかを理解できるほどに成長した。

韓国陸軍での兵役義務が終了すると、ウン従軍聖職者はアメリカへ移住し、聖職者を養成するための神学校に通った。そこではフルタイムの学生であり、青年牧師であり、通っている神学校の用務員であった。

神学校卒業後、ウン従軍聖職者はフロリダ州、ジャクソンビルで地元の青少年のための教育聖職者としての仕事を得た。この仕事で青少年と関わったことが、ウン従軍聖職者にとって重要なものだった。なぜなら、彼にとってそうであったように、人格形成期である青少年時代に宗教的支援や精神的支援を得られるかどうかが大きな違いをもたらすことを知っていたからである。

教会との4年の契約が終わると、ウン従軍聖職者は自身の将来のキャリアについて、何を目指すべきか考えるようになった。

ウン従軍聖職者は「米海軍の従軍聖職者は天職だと感じている」と言う。彼は現在、米海兵隊岩国航空基地の従軍聖職者であることに誇りを感じている。従軍聖職者になることで、彼は世界中の様々な基地で勤務することが可能になり、米海兵隊基地ハワイや米海軍佐世保基地などで海軍兵、海兵隊員、沿岸警備隊員と一緒に働いてきた。

米海兵隊岩国航空基地では、彼は地域社会と積極的な関係を促進するコミュニティイベントで基地を支援している。

青年時代を軍隊で過ごした経験から、彼は聖職者が与えることのできる精神的支援の重要性を知っている。ウン従軍聖職者は今、自分が韓国陸軍の従軍聖職者から受けた支援と同じことを米軍隊員に提供している。米軍隊員のカウンセリングサービスから、兵舎で金曜の夜にパンケーキを作ることまで、ウン従軍聖職者はいつも隊員に寄り添い、岩国コミュニティに積極性をもたらしている。


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