米海兵隊岩国航空基地 -- イギリスを拠点とするブライトリング・ウィングウォーカーズが5月3日に行われる『航空基地祭・日米親善デー2015年航空ショー』に参加するため、岩国基地に到着した。ブライトリング・ウィングウォーカーズは世界で唯一の編隊飛行でウィングウォークのショーを披露できるチームである(ウィングウォークとは、飛行機の翼の上に立ったままの姿勢で身体を固定させ、曲芸飛行すること)。
今年の日米親善デーは、海上自衛隊の第31航空群が毎年実施している航空基地祭とこれまで米軍基地が実施してきた親善デーとの合併という形で行われたため、初めての共催航空ショーとなった。この日米親善デーでは、来場者が航空ショーや地上展示を楽しみながら、米軍基地内を見学したり、自衛隊員や米軍隊員と交流できる。
今年の日米親善デーの一部として、ブライトリングチームはその象徴とも言えるボーイング・ステアマン機を使ってアクロバット飛行をして、来場者を驚かせるつもりだ。
これまでアクロバット飛行を24カ国以上、33年間続けてきた歴史を持つブライトリングチームだが、日本で飛行演技をするのは今年の日米親善デーが初めてとなる。
「日米親善デー(への参加)はうちのチームにとって素晴らしい機会になるでしょう。」と話すのは、ブライトリングチームのチーフ・パイロットであるマーティン・キャリントンさん。「日本で初めて演技するというだけではなく、日米親善デーで演技できるのは名誉なことだからです。」
キャリントンさんは「3日の親善デーや、来場する大勢の観客を自分達の演技で楽しませることを心待ちにしている。」と話した。
岩国滞在中、ブライトリングチームと岩国基地は日本の報道機関を招いて、撮影用のデモフライトを実施した。このデモフライトでは、報道機関の記者がウィングウォーカーズと一緒に飛行機の翼に乗って飛行体験をした。
ウィングウォーカーズと一緒に体験飛行をした共同通信のイワサキ・ユリ記者によると、ブライトリングチームと会うことも、一緒に飛行機の翼に乗ることも、めったにできない体験であり、日米親善デー当日に観客の前で行われるプロの飛行演技を見るのが待ちきれないと話した。
「日本の報道機関の皆さんに基地に来てもらい交流できたことは、絶対的に楽しい経験でした。」と話すのは、ブライトリングのウィングウォーカー、フレア・パターソンさん。「正直なところ、デモフライトに興奮したのは私たちなのか、報道機関の皆さんなのか、わかりません。今まで行ったことのない国を旅行したり、基地の海兵隊員だけでなく、日本の報道機関からもこのような驚くほどのおもてなしで歓待されるのは素晴らしい体験だといつも感じています。親善デーがどんどん楽しみになってきています。」
ブライトリングチームは「米軍と日本との絆を強めるイベントである日米親善デーで、小さな役割を担うことができるのは大変嬉しい。」と話した。