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米海兵隊岩国航空基地

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アジア太平洋文化記念月間を祝う

By クラウディオ・マルティネス伍長 | | May 20, 2011

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19世紀の作家、ウォルター・ホイットマンはアメリカを様々な枝葉の集まった国として詩集『草の葉』に象徴的に表した。「アメリカは神の坩堝(るつぼ)である。巨大な溶鉱炉である。そこではヨーロッパ中のすべての人種が溶けあい、再形成しあっている。真のアメリカ人はまだ到着していない。それはるつぼの中にしかいない。真のアメリカ人はすべての人種の融合だ。」とは、20世紀初頭のイギリスの小説家、イズレイル・ザングウィルの言葉。

現在、ニューヨーク、ロサンゼルスなどのアメリカの大都市の通りを歩いている人をよく見ると、この二人の作家がなぜこのようなことを言ったのか、理解できるだろう。

アメリカで多くの人々が行き交う通りを歩くと、様々な顔を見ることができる。その顔はそれぞれの独特な文化を象徴しており、顔の異なる者が隣同士で一緒に生活をしている。

アメリカ人の顔は様々で、ザングウィルの言葉通り、すべての人種の融合だと気づくだろう。このような民族多様性から、アメリカ政府は年間を通じ、国を形成する多様な文化を認め、祝うための月を定めている。

5月が正式にアジア太平洋文化記念月間に制定されたのは、1992年。これはアメリカの歴史にとって重要な2つの出来事が5月にあったためである。記録によると、最初の日本人移民がアメリカに渡ったとされるのが1843年、5月7日、中国系移民がその建設に大きく寄与したとされる大陸横断鉄道は1869年、5月10日に完成した。

2011年4月29日、バラク・オバマ米大統領が声明を発表し、この中で『アメリカ建国当初から、アジア太平洋地域の勇敢な男女が太平洋を渡ってアメリカに来るときに、アメリカと他国との間の揺ぎ無い結びつきを築き上げた。』と言っている。今日(こんにち)のグローバルな世界においてこれらのつながりは重大であり、力強いアジア太平洋地域と共有してきた豊かな歴史や調和する未来をアメリカ人に思い起こさせる。

アメリカ星条旗の星たちのように、アメリカの歴史にはアジア系アメリカ人の貢献が散りばめられている。

建国当初のアメリカの夢は、北アメリカ大陸の太平洋側から大西洋側まで国境を広げるということであった。この夢は、大陸横断鉄道を完成させた中国系アメリカ人が流した血と汗によってでしか、成し遂げられることはなかった。

セントラルパシフィック鉄道写真歴史博物館のウェブサイトによると、鉄道建設に関わった労働者4,000人のうち、3分の2が中国系アメリカ人であったという。

海兵第1航空団(1stMAW)、機会均等アドバイザーのラフィカ・バン先任曹長は、「アジア太平洋地域から来た人々はアメリカの歴史に多大な影響を与え、今も大きな勢力範囲を持ち続けている。そして、彼らはアメリカの歴史を今も形成し続けている。」と話す。

「もし、アメリカ人であることが自由であり、機会を最大限に活かせることを意味するならば、アメリカ合衆国にあるすべての文化や彼らが持ってきたものについて学ぶべきである。」とバン先任曹長。「これこそがアメリカ人は何者かということだ。(互いの文化を認め合うことは)単にそれを強調したにすぎない。」

迫害や憎しみの時代には、アジア系アメリカ人が持つアメリカに対する愛国心や国家のために仕えたいという願いがあったため、14,000人以上のアジア系アメリカ人が第二次世界大戦中に志願兵として入隊した。この志願兵によって編成されたのが第442連隊戦闘団である。この戦闘団は後に9,486個のパープルハート章、21個の名誉勲章、7回の大統領部隊感状が授与された。

第442連隊戦闘団の日系アメリカ人達はこのような業績を達成したが、この当時、彼らの家族は日本軍による真珠湾攻撃の後にアメリカ政府が建てた強制収容所に収容されていた。

そのため、第442連隊戦闘団は悲痛な気持ちで戦地に赴ていた。

「アジア文化では家族をとても大切にする。」と話すのは、海兵第242(全天候)戦闘攻撃中隊(VMFA(AW)-242)のチェスカ・サレン兵長。「アジア文化では家族は従うべきものであり、生きがいそのもの。家族は人生の中で一番大きなウェイトを占める。」

フィリピン系アメリカ人のサレン兵長は、アメリカ自治領のサイパンで生まれ育った。

サレン兵長は、「みんなにアジア太平洋諸島の文化の多様な側面について学ぶ時間を作って欲しい。」と話した。

基地法務部のカンボジア系アメリカ人、チャム・ポー伍長はタイの難民キャンプで生まれ、サンディエゴで育った。

「アジア太平洋文化記念月間である今月中にするべき最も重要なことは、アジア系アメリカ人文化の歴史と伝統を学ぶことだ。」とポー伍長。「カンボジア系である自分でさえ、アジア文化の歴史と伝統をあまり知らないと言わざるを得ないのが悲しい。歴史と伝統は我々が何者であるかだ。歴史と伝統がなければ、自分はただ外見が違うというだけだ。」

ポー伍長は、「歴史と伝統を学ぶことは、人々がどこから来たのか、なぜそのような方法で物事をしているのかということを理解するのに役立つ。」と話す。

岩国基地では、5月25日、午前11時から基地教会でアジア太平洋月間を祝うサービスを行う予定。アジア太平洋文化記念月間について学びたい人やお祝いしたい人は誰でも参加できる。

注:この記事の執筆にあたっては、以下のウェブサイトを参考にしています。
http://asianpacificheritage.gov/index.html
http://cprr.org/Museum/Chinese.html
http://iipdigital.usembassy.gov/st/english/texttrans/2011/05/20110502095509su0.8874127.html#axzz1MNSOAbG4
http://www.the442.org/


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