米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国税関、岩国海上保安署、岩国警察署が11月27日、岩国港で二国間テロ対策訓練を行った。この訓練は年に一回行われている。
米海兵隊岩国基地からはテロ対策担当部署と憲兵隊がこの訓練に出席し、基地テロ対策担当官のアンドリュー・サミュエルさん、テロ対策担当チーフのフアン・フローレス一等軍曹、基地港湾施設安全担当チーフのアドラディン・スレート海軍一等兵曹が訓練を見学した。
「今日の訓練を基地の代表者が見学するのは非常に重要です。」とスレート海軍一等兵曹。「この訓練では地元警察など関係部署がその対応能力を示し、基地が必要とする場合は彼らの支援を求めることができます。また、関係部署の対応能力や、どのように助け合えるかを知ることができるのです。」
基地憲兵隊とテロ対策担当部署が訓練を見学することにより、基地と地元の警察機関とのつながりを強くなる。
「今日の訓練を私たちが見学しに来たことは、地元警察の警備艇や海上保安署に基地が関心を持っていること、また、彼らの任務を基地が知ろうとしていることを表しています。」とスレート海軍一等兵曹。「今日の訓練を見学することによって、我々も任務をよりよく遂行できるようになります。現実に危機的状況が発生し、連携して働かなくてはならない場合に備えて、将来は基地と岩国海上保安署や岩国警察と一緒に訓練を行うことを望んでいます。」
フローレス一等軍曹は地元当局の能力に感銘を受けたと話した。
「日本の関係機関の能力に大変驚きました。」とフローレス一等軍曹。「警察の能力のひとつは、税関やX線機器と一緒に動ける機動力を持っているということです。また彼らの調整能力について、水上での海上保安署との連携は素晴らしかったです。将来は基地港湾警備や海上保安署と一緒に、警察と連携して訓練を行いたいです。」
訓練は水上だけでなく、陸上での警察の対応能力も重視していた。
訓練の終盤に、マスクをつけた男がナイフを持って停泊しているボートから飛び出してきた。岩国警察署と税関が男の攻撃を阻止して押さえつけ、身柄を確保した。
身柄を拘留した後は、危険物管理チームが実際に危険物(HAZMAT)をどのように取り扱うかを見せた。
訓練が終わると、訓練に使われた船舶は出港し、警察は使用した装備を片付けた。訓練は成功裏に終わり、岩国基地の人員も日本の関係機関も、岩国の沿岸は安全な状態であることを確認した。
写真1
11月27日、岩国港で行われたテロ対策訓練でテロリストが乗った船舶に近づく、岩国海上保安署職員を乗せた船舶。岩国海上保安署、岩国警察、岩国税関によって行われたこの訓練には、岩国基地からテロ対策担当部署と憲兵隊が見学に訪れた。
写真2
11月27日、岩国港でテロリストがいる疑いのある船舶の警備に当たる、機動隊の装備をつけた岩国警察署員。この日、岩国海上保安署員、岩国警察署員、岩国税関署員がその幹部と、見学に訪れた基地人員の前でテロ対策訓練を行った。