米海兵隊岩国航空基地 -- 2017年1月18日、第121海兵戦闘攻撃中隊(VMFA-121)が岩国基地に到着した。
VMFA-121は米海兵隊ユマ航空基地から岩国航空基地へと駐留基地を変更し、第三海兵遠征軍(IIIMEF)、第一海兵航空団(1stMAW)、第12海兵飛行大隊(MAG-12)所属の部隊となる。
「当然ですが、駐留基地の変更には、航空機の移動や物資調達や供給など、課題が多く伴いました。多くの人員も移動させなければなりませんでした。」と話すのは、VMFA-121、航空電子機器技術者のビンセント・コシチェルニャック一等軍曹。「最大の課題のひとつは、物理的な移動と部隊全体を岩国に輸送するための準備でした。部隊内部でもいろいろと協力しましたが、岩国基地の海兵隊員はとてもよく動いてくれました。彼らは優秀な隊員で、特にこの数ヶ月はそれを目の当たりにしました。」
VMFA-121に装備されているF-35BライトニングIIは、現在、岩国基地に配備されているF/A-18ホーネットおよびAV-8BハリアーIIの後継機になる予定。
第五世代戦闘機であるF-35BライトニングIIは、世界初の短距離離陸・垂直着陸(STOVL)航空機。ライトニングIIの岩国配備により、太平洋地域における戦略的敏捷性、運用上の柔軟性、戦術的優越性は向上し、F/A-18ホーネットやAV-8BハリアーIIより広域な戦闘行動範囲を持つことで、日米同盟を支援する。
「F-35Bは米海兵隊の戦術航空機の未来を象徴するもので、今回日本で初めて配備される岩国基地は、F-35Bが配備される世界で二番目の基地となります。」と話すのは、VMFA-121の品質保証担当でパイロットのジミー・ブラウト少佐。「F-35Bの性能のひとつは、異なる情報を一体化して融合させた強力なセンサー融合で、これにより、パイロットの状況認識能力が高くなります。F-35Bはこの戦域に配備される初めての短距離離陸・垂直着陸(STOVL)航空機であり、これまでの航空機の性能を超えた、最新の脅威システムに対抗する機能を持っています。」
ブラウト少佐は、「F-35Bの日本への配備は、日本やその他の太平洋地域の同盟国との関係に影響を与える」と話す。米国における最も有能で最新の航空機を岩国基地に配備することは、日本の防衛に対する米国政府の深い関与を表している。
米海兵隊は与えられた任務を完了するために不可欠な訓練を実施するが、その訓練とは、太平洋地域防衛のための即応性を整えるために必要な訓練や運用などである。
「VMFA-121はMAG-12、第31海兵遠征部隊(31MEU)、IIIMEFの即応性に貢献したいと考えています。」とブラウト少佐。「VMFA-121は、新しい能力であるF-35Bを他の海兵隊空地任務部隊(MAGTF)や太平洋地域の同盟国と統合する方法を学びながら、ライトニングIIで十分に訓練し、効果的であることを目的としています。また、日本に来ることができて嬉しく思っており、日本での文化体験も楽しみにしています。ホストとしての役割を果たしてくださっている山口県や岩国市の皆さんに感謝申し上げます。」