米海兵隊岩国航空基地 -- 柳井市遠崎にある月性(げっしょう)展示館で8月22日、米海兵隊岩国基地、マシュー・ペリー高校と柳井学園高等学校の高校生が校外学習に参加した。
主催した大畠観光協会によると、この校外学習は柳井学園高校の生徒の自尊心を育てるため、また、M.C.ペリー高校の生徒の教育のために実施した。
日米の高校生は最初に月性展示館を訪問。ここでは習字の稽古と、地元の英雄であり政治家であった僧月性の歴史について学んだ。
「この校外学習はとても楽しみにしていました。」と話すのはペリー高校の科学、家庭科教諭であるメリンダ・ホルソップル先生。「子供たちが異文化の習慣の違いに触れ、世界を見て視野を広げるのは素晴らしいことだと思います。」
「私達は地球市民であり、基地外へ出るときはアメリカという国を代表しているということを知るのは大切なことです。」とホルソップル先生。「日本人の生徒にとって、この校外学習がアメリカ人と交流する唯一の機会かもしれません。ですから、私達はアメリカ文化を素晴らしいものだと感じてもらえるようにしないといけません。」
月性展示館の見学後、高校生はバスで柳井学園高等学校へと移動。そこでは生徒全員が伝統的な衣装と模造刀を身につけ、日本の剣舞を教えてもらった。
「ほとんどのアメリカ人高校生にとって、異文化である日本の作法や歴史、伝統を学ぶのは一生に一度だけの体験です。」とホルソップル先生。
「私達は違うからこそ、私達が私達であるのです。」と話すのは、ペリー高校の3年生、フェイス・レバドンさん。「日本人とアメリカ人の生徒がお互いに交流するのを見て楽しかったです。とても興味深い体験でした。」
「最初はただの遠足ぐらいにしか思っていませんでした。」とレバドンさん。「ですが、用意された課題を学んだり、日本人生徒と一緒に時間を過ごせて、楽しかったです。素晴らしい体験でした。」
最後は天ぷら、海老のかき揚げなど、地元料理を一緒に料理し、全員でいいただいた。
この校外学習全体を通じて、基地内外の生徒はそれぞれお互いから学び、また、自分達がいる場所の歴史についても学んだ。