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Kikuko Shinjo, better known as ‘Shinjo-Sensei,’ an 89 year-old native of Iwakuni and survivor of the atomic bombing in Hiroshima during World War II, poses in front of paper cranes donated to the Children’s Peace Monument at the Hiroshima Peace Memorial Park, Japan, July 15, 2016. Shinjo invited a group of Marine Corps Air Station Iwakuni residents to help her donate 1,000 paper cranes, which she folded, to the Children’s Peace Monument at Hiroshima Peace Memorial Park as a symbol for peace. (U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. Donato Maffin)

Photo by Lance Cpl. Donato Maffin

救済と平和を探求し続ける被爆者

29 Jul 2016 | ドネイト・マフィン兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

「たくさんの人を看病してあげたの。」と話す新庄菊子さん。「『痛い、痛い』、『お父さん、お母さん』と言っていた。それが70年たっても忘れられない。」

「新庄先生」と呼ばれて親しまれている新庄さんは岩国市在住の89歳。第二次世界大戦中、広島で被爆した。

広島で原爆の恐ろしさを体験している新庄さんだが、恨みを抱く代わりに日本人とアメリカ人の交流を働きかけてきた。

「世界中の平和を叫びたいの。」と新庄さん。「世界中の人を仲良しにしたい。争いのない国をつくりたい。」

世界をより良い場所にするための新庄さんの旅は、看護学生徒だった17歳のとき、原爆投下直後の広島で体験したことに根ざしている。

「私の仕事はやけどの人の手当を手伝うことだった、でも、傷口を拭くと皮膚が剥がれ落ちた。」と新庄さん。「露出した肌にハエが卵を産んで、それを箸を使って取り除くのが私役目だった。」

看護師として働いた時代から長い年月を経て、新庄さんは10年ほど前から、岩国基地のマリンコーコミュニティサービス(MCCS)の文化交流プログラムを支援を始め、基地住人に日本文化や日本の生活習慣を体験してもらうための機会を提案してきた。

そして2016年7月15日、千羽鶴を作って、広島平和公園にある原爆の子の像に一緒に捧げようと基地住人のグループに持ちかけた。

新庄さんは折鶴を自分で折り、一緒に行ってくれた基地住人に特別なプレゼントを準備していた。

「折鶴は平和の象徴です。」と話すのは、MCCS、文化交流プログラムのワタナベ・ミキエさん。「新庄先生のゴールは共存社会をつくり、様々な国の人々が仲良くなれるような出会いの場所を提供することです。」

参加した基地住人の中には、平和公園の訪問や、原爆の子の像に鶴を納める体験が初めての人もいた。

「今日はとても勉強になり、感動しました。」と話すのは、参加した基地住人の一人、サラ・カークさん。「とても多くの人が千羽鶴を作っているのは本当に素晴らしいことだと思います。」

鶴を納めて資料館を訪れた後、一行は公園内を散策し、原爆死没者慰霊碑、平和の灯、平和の泉、レストハウス、動員学徒慰霊塔、原民喜詩碑、原爆ドームなどを見学した。

「千羽鶴を平和公園に納めるのは一つの大きなイベントでした。新庄先生のおかげで私達も参加することができました。」とワタナベさん。「基地住人は今日のような体験を今までしたことがありませんでしたが、このおかげで、お互いをより近くに感じられるようになりました。」


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