米海兵隊岩国航空基地 -- マリンコーコミュニティサービス(MCCS)主催のサマーミュージックフェスティバルが8月29日、クラブ岩国のボールルームで開かれた。
夏の終わりを告げるこのイベントではライブ演奏と一緒に無料の食事が振舞われ、隊員はそれぞれ自由に過ごしながら、仲間意識を高めたり、全員が楽しい時間を過ごした。
この日はモダンダンスからヒップホップまで、バラエティに富んだダンスを隊員のために披露しようと、岩国近郊やはるばる沖縄から多くのグループが参加した。
「このようなイベントは、みんながリラックスしてショーを楽しむことができますから、大切なことだと思います。」と話すのは、海兵第171航空支援師団中隊(MWSS-171)、重機オペレータのバネッサ・スリバン兵長。「MCCSが私達のためにこのイベントを企画してくれたことに感謝しています。」
隊員が集まる食べ放題のビュッフェには、ハンバーガーやホットドッグ、ピザ、豚の丸焼きなど、おいしそうなアメリカの食べ物が並んでいたが、料理は最初の数時間できれいになくなった。
この日出演したバンドの一つ、「フル・サークル」は部隊の士気を鼓舞し、隊員同士の仲間意識を生みだすような演奏していると話す。バンドのメンバーには退役軍人もいるため、このようなイベントが隊員にとってどれほど大切なものかを知っていると話す。
「私は退役軍人で、人生のほとんどを沖縄で過ごしました。ですから、若い隊員が本国から遠く離れてどのように感じているかを理解しているつもりです。」と話すのは、「フル・サークル」のギタリスト、ドウ・エスターラインさん。「今日はアメリカの音楽を演奏して、若い隊員に少しでもアメリカの雰囲気を味わってもらおうと思います。」
「フル・サークル」のボーカル、ロジャー・シェルトンさんは、「隊員同士の友情や仲間意識は、どんな任務であっても成功するためには必要不可欠なものだ。」と信じているという。シェルトンさんは、岩国基地の隊員が絆を深めるために、自身ができることがあることを喜んでいる。
「このようなイベントには人が多く集まってきますが、それが肝心なのです。」とシェルトンさん。「家族をアメリカに残して岩国に単身赴任している隊員は、このようなイベントを通じて、他の隊員と知り合いになり、岩国のコミュニティが本当に結束の固い集団になるのです。」
MCCSはこのイベントに参加する子供たちのことも忘れてはいなかった。子供達は興奮しながら踊るだけでなく、フェイスペインティングのブースに列を作ったり、無料のバルーンアートを作ってもらっていた。
「岩国は他に類のない場所です。」とシェルトンさん。「岩国はとても小さく、隠れたような場所で、みんなお互いをよく知っています。私はそこが大好きです。また岩国に戻ってきて、皆さんのために演奏するのを楽しみにしています。」