米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国市で4月29日に開催された第38回錦帯橋まつりで、岩国基地の海兵隊員が大名行列に参加した。
この大名行列は毎年一回行われていて、大名とそのお供が日本の首都である江戸から参勤交代で戻ってくる様子を再現している。大名はその土地(藩)の最有力統治者、つまり藩主のことで、将軍に対してのみ服従を誓った武士のこと。
錦帯橋まつりの一部である大名行列に参加するため、隊員は伝統的な着物を着付けてもらい、腰元や供侍へと変身した。
「基地隊員の皆さんが岩国市民と一緒にこの大名行列に参加することは、大変意義深いことだと感じています。」と話すのは、福田良彦岩国市長。「このことが岩国基地と岩国市の関係がいかに強いものかを表しており、お互いの文化を分かち合うことで、今後、より強くなっていくことを表しています。」
福田市長は、「錦帯橋は岩国市のシンボルなので、その美しさをできるだけ多くの方々に楽しんでもらいたい。」と話した。福田市長は基地隊員をこのような行事に招待し、参加してもらうことで、隊員に岩国市の美しさと文化を違った観点から見てもらい、錦帯橋まつりを全国に広めようとしている。
「大名行列に参加できる人は多くないので、珍しい経験ができたと思います。海兵隊員の中で一日侍になったという人はあまりいませんから。」と話すのは、司令部司令中隊(H&HS)の管理専門職、アンソニー・モニス兵長。「地元の皆さんと交流しながら、日本の歴史や文化に参加することは素晴らしい経験でした。なぜなら、地元の皆さんが隊員と交流したいと思っていることを肌で感じることができたからです。」
モニス兵長は、この錦帯橋まつりのようなイベントに今後も参加することを楽しみにしていると話した。