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Provost Marshal’s Office Marines and Japan Ground Self-Defense Force troops conducted riot control training in addition to capturing and detaining intruders during Exercise Keen Sword aboard Marine Corps Air Station Iwakuni, Japan, Nov. 18, 2014. Keen Sword is a routine force protection exercise designed to strengthen the relationship and interoperability between the air station and JGSDF forces.

Photo by Cpl. Antonio J. Rubio

日米共同警護訓練キーンソード

17 Nov 2014 | アントニオ・ルビオ伍長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

米海兵隊岩国航空基地は11月17日から19日の三日間、軍事演習『キーンソード15』を実施した。

軍事演習『キーンソード15(KS15)』は、日米の共同実動演習である。また、この演習には岩国地域における日米警護出動訓練も含まれており、陸上自衛隊第13旅団と共に実施された。

毎年行われている警護出動訓練『アクティブ・シールド』と同様、この訓練の目的は海兵隊員と陸上自衛隊員との関係および相互運用性を強化すること。また、警備を必要とする状況で、日米二国間でコミュニケーションがうまく取れるか、また調整がうまくいくかを実証するためでもある。

「この訓練では、海兵隊員と陸上自衛隊員が互いに調整して、与えられた警護シナリオに対して適切に対応することに重点を置きました。」と話すのは、岩国基地、飛行場運用担当官のロバート・カールソン少佐。「またこの訓練では、言葉の壁がどの程度、運用に影響するかを確認しました。コミュニケーションの制限はありましたが、米軍、自衛隊とも互いにうまく調整し、すべての目的を達成することができました。」

カールソン少佐は「共同実動演習だけでなく、岩国基地の人員が様々な緊急管理シナリオに対応できる態勢を維持しているかをテストしました。」と話した。

「最大の問題は言葉の壁でしたが、ほとんど の場合、海兵隊員と陸上自衛隊員は効果的にコミュニケーションを取る方法を見つけ、それぞれの訓練シナリオを適切に処理することができました。」とカールソン少佐。

岩国基地のテナント部隊や一時駐留部隊へ毎日のサービスをすべて提供しながら訓練を実施するというのは、基地住人にとって大きな挑戦だったため、海兵隊員は警戒を怠らなかった。

「神経を張り詰めていたが、それでも非常に実戦的で、若い隊員に責任を持って訓練シナリオに沿った働きをさせることができました。素晴らしい訓練でした。」とカールソン少佐。「海兵隊の特質である、『少ない労力でより多くの成果を(”Do more with less”)』が実践できたと思います。」

カールソン少佐によると、キーンソードのような本格的規模の訓練では、海兵隊員が最大限の範囲で訓練シナリオに対応することができるという。初期対応、それに続く行動と報告、そして復旧作業。KS15は机上の訓練や指揮所訓練と比較すると、体力を要する訓練である。

岩国基地、憲兵隊長のジェイコブ・ホスキンス大尉は、「日米二国間の調整は、特に言葉の壁があるため、簡単ではありませんでした。」と話す。実際の事案では海兵隊と陸上自衛隊の協力が必要となるため、海兵隊と陸上自衛隊がお互いに訓練し、即応態勢を整えておくことが重要になる。

「各訓練シナリオは、現実に即した事案に対応するよう考えられたものです。」とホスキンス大尉。「海兵隊員と陸上自衛隊員は、各シナリオが実際に起こったかのように対応し、この訓練でお互いから熱心に学ぼうとしていました。」

ホスキンス大尉は、「この訓練で、岩国基地部隊の運用上の即応態勢が向上しました。」と話す。(訓練に参加した)部隊や部署が対応したのは、いつ発生しても不思議ではない、現実的で広範囲に及ぶシナリオである。

「それぞれの目的は達成され、どの領域を改善するべきか認識できました。これを踏まえて、即応態勢を向上することができます。」とホスキンス大尉は話す。「海兵隊と陸上自衛隊でこれまでに築いてきた信頼関係のおかげで、実働警護を実践する我々の能力が向上しました。」

カールソン少佐は、「陸上自衛隊との訓練で実働警護の部分に焦点を当てることで、この訓練の価値が大きくなるでしょう。」と話した。訓練日数を増やすことで、より詳細で複雑な訓練を実施できる。

「この訓練で海兵隊員と陸上自衛隊員が示した協力体制とプロ意識は、来年へとつながる基礎となりました。」とカールソン少佐。「訓練を継続し、このような関係を強化することは、日米安全保障条約の一例を示しており、将来の警備と両国の安定を確実にすることができます。」


写真1:11月18日に岩国基地で行われた軍事演習『キ-ンソード15』実施中、侵入者を確保、拘留し、暴動鎮圧訓練を行う岩国基地憲兵隊と陸上自衛隊。『キーンソード』は毎年行われている警護訓練で、岩国基地と陸上自衛隊の関係と相互運用性を向上させることを目的としている。写真:アントニオ・ルビオ伍長。

写真2:11月18日に岩国基地で行われた軍事演習『キ-ンソード15』実施中、人質を取られた状況に対応する岩国基地憲兵隊員。『キーンソード』は毎年行われている警護訓練で、岩国基地と陸上自衛隊の関係と相互運用性を向上させることを目的としている。写真:カルロス・クルス・ジュニア一等兵。

写真3:11月18日に岩国基地で行われた軍事演習『キ-ンソード15』実施中、オイルスピル(石油流出)を取り囲む訓練をしている岩国基地隊員。『キーンソード』は毎年行われている警護訓練で、岩国基地と陸上自衛隊の関係と相互運用性を向上させることを目的としている。写真:カルロス・クルス・ジュニア一等兵。