米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地のほとんどの海兵隊員にとって、週末はリラックスしてくつろぐためにある。だが11月17日、5名の岩国基地隊員は週末の時間を使って、鞍掛城まつりに参加した。
岩国市玖珂小学校に集合した岩国基地海兵隊員は、そこで鎧と刀を身につけて玖珂の町を歩き、16世紀に実際に起こった戦いを再現するお芝居にも参加した。海兵隊員は日本人参加者の助けを借りて鎧を装着し、外れないようにしっかりと固定した。そして、戦を再現するために、戦の装備を身につけた他の侍と共に整列隊形を作り、喊声(かんせい)を上げる練習をした。
「親方様!」リハーサルが始まると、演者が叫んだ。
練習を終えて最後の準備を整えると、参加者全員で集合写真を撮影し、武者行列のスタート地点へ向かった。
「武者行列は素晴らしかったです。特に行列の最中、私たち隊員の身のこなしが本物の侍のようだったと褒めてもらったときは嬉しかったです。鎧を着るのも面白かったです。」と話すのは、基地人員管理センター(IPAC)の人事管理担当のハビエル・キング伍長。
基地報道部、社会連絡専門職のカワモト・ヒロミさんによると、この祭りは自分たちよりずっと大きな兵力を持っていた敵軍に立ち向かっていった玖珂の侍を称えて行われているという。勇敢な侍たちは負け戦とわかっていながら戦いに挑み、最後まで抵抗させてほしいと城主に懇願した。
ほとんどの海兵隊員にとって、この祭りは日本文化を初めて体験する機会であり、日米の良好な関係を築く格好の機会である。
「他の隊員にも是非参加するように勧めたいです。」とキング伍長。「日本人はとても親切だし、このような鎧を着けて町を歩く機会は滅多にありませんから。」
武者行列がこどもの館を出発すると、見物人は拍手で彼らを送り出した。行列の行進が終わると、侍たちは解散し、それぞれが祭りを楽しんだ。祭りでは色々な食べ物や飲み物が売られており、見物人は侍の部隊と一緒に写真を撮っていた。
祭りが終わると、海兵隊員は鎧と刀を脱ぎ、祭りの食べ物や写真、そして侍になった日の思い出と共に、岩国基地へと帰っていった。
写真1:11月17日の鞍掛城まつりで、こどもの館の周りを行進する、岩国基地報道部、オペレーションズ・チーフのジャスティン・パック三等軍曹と基地人員管理センター(IPAC)の人事管理担当、ハビエル・キング伍長。パック三等軍曹とキング伍長は岩国基地から参加した5名の海兵隊員ボランティアのうちの2名。この祭りは16世紀に実際に玖珂であった戦いを称えて毎年実施されている。
写真2 :11月17日の鞍掛城まつりで、こどもの館に向かって行列が始まるのを整列隊形で待つ、岩国基地報道部記者のジェイムズ・スミス伍長。こどもの館では戦いを再現するお芝居も行われた。この祭りは、16世紀に実際に玖珂で起こった戦いを称えて実施されている。
写真3:11月17日の鞍掛城まつりで、玖珂小学校体育館で侍の鎧をつけてもらう、岩国基地報道部オペレーションズ・チーフのジャスティン・パック三等軍曹。他にも岩国基地の海兵隊員がボランティアで参加した。