An official website of the United States government
Here's how you know
A .mil website belongs to an official U.S. Department of Defense organization in the United States.
A lock (lock ) or https:// means you’ve safely connected to the .mil website. Share sensitive information only on official, secure websites.

新滑走路が運用開始

29 May 2010 | クラウディオ・マルティネス兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

5月29日、日米の防衛・外交関係者を迎えて岩国基地、新滑走路の運用開始式が行われ、滑走路の正式な航空運用が始まった。

基地周辺地域における航空機運用の安全性拡張と航空機騒音の軽減のために設計され、26億ドルの費用と13年間に及ぶ工事期間をかけて完成した新滑走路。この歴史的な式典はその工事完成を記念して行われた。

式典に参加したジョン・ルース在日駐米大使は、「新滑走路の工事と完成は日米同盟の特筆すべき偉業である。」と話した。

「この事業にかかわった多くの日本人パートナーに感謝したい。特に、地域住民の皆さんには感謝申し上げたい。」とルース大使。「新滑走路が無事完成したこと、つまり日米両国にとって大きな重要性を持つプロジェクトが成功したことは、日米間の協力関係の将来が実に明るいということを証明している。」

日米両関係者によるリボンカッティングで、滑走路は正式に運用開始となった。

リボンカッティングが終わると、米海兵隊F/A-18ホーネットと海上自衛隊P-3オリオンが旧滑走路から離陸し、新滑走路に着陸。旧滑走路での最後の離陸と新滑走路での最初の着陸が終わると、新滑走路は正式な運用開始となった。

「自衛隊機と米軍機による飛行、この式典、そしてリボンカッティングが日米両国によって行われたということは、日米二国間の長きに渡る協力精神を表している。」
と話すのは、式典に参加した在日海兵隊司令、第三海兵遠征軍司令のテリー・ロブリング中将。「より広いレベルで、日米同盟の50年の節目である2010年に新滑走路の運用が開始できることは、日米両国が同じ目標に向かって協力すれば、どんなことが達成できるかを気づかせてくれる。」

新滑走路の建設は、日本政府、防衛省、中国四国防衛局、日本の建設業界、米陸軍工兵隊、米海軍施設技術太平洋司令部、米海兵隊岩国航空基地施設部、その他関係者の協力によって完了することができた。

岩国基地滑走路移設事業は1992年に最初に公示され、実際に工事が始まったのは1997年の6月であった。

ベルトコンベアーと荷船を使い、愛宕山近くから約2,200万立法メートルの土砂を瀬戸内海上の埋立地区(533エーカー、およそ215ヘクタール)まで運んだ。

滑走路建設は3段階に分けて行われた。

第一段階は新しい港湾施設が建設され、2005年に完成。

第二段階は滑走路の北端部分の工事が行われ、第三段階は中間部分の工事が主に行われた。

「最終的な結果は、技術の驚くべきこと以外のなにものでもない。世界で数カ国しか技術的に達することのできない規模のものを建築した。」とロブリング中将。

福田良彦岩国市長は「新滑走路の建設は、国の防衛を維持しながら、地域の、岩国基地に関係する安全問題や騒音問題の多くを解決する最善の方法だと考えている。」と話す。「この目標(新滑走路の完成)に向かって大変な労力を払ってくださった方々へ感謝するために、今日ここにいることを決して忘れないようにしたい。」と福田市長。「(新滑走路の完成は)岩国市住民が長年待ち望んでいたことなので、今日は岩国市にとって歴史的な日であると言っても大げさではない。」


 
写真1
完成した新滑走路の上空からの写真。5月29日、日米の防衛・外交関係者を迎えて岩国基地、新滑走路の運用開始式が行われた。新滑走路は26億ドルの費用と13年間に及ぶ工事期間をかけて完成し、この歴史的な式典はその完成を記念して行われた。写真提供:中国四国防衛局

写真2
5月25日の運用開始式でリボンカットをする日米関係者たち。このリボンカットで新滑走路は正式に運用開始となった。リボンカットの後、米海兵隊F/A-18ホーネットと海上自衛隊P-3オリオンが旧滑走路から最後の離陸をし、新滑走路に最初の着陸をした。写真:マーセル・ブラウン兵長

写真3
工事が始まる前の1996年に撮影された滑走路の航空写真。岩国基地滑走路移設事業は1992年に最初に公示され、1997年から実際の工事が始まった。写真提供:中国四国防衛局

写真4
新滑走路の工事で荷船からベルトコンベアー上に土砂を運ぶクレーン。新滑走路の建設は、日本政府、防衛省、中国四国防衛局、日本の建設業界、米陸軍工兵隊、米海軍施設技術太平洋司令部、米海兵隊岩国航空基地施設部、その他関係者の協力によって完了することができた。写真提供:中国四国防衛局

写真5
新滑走路の工事で、南側の護岸堤防用に大きなセメントのブロックを降ろしているクレーン。滑走路建設は3段階に分けて行われた。第一段階は新しい港湾施設が建設され、2005年に完成。第二段階は滑走路の北端部分の工事が行われ、第三段階は中間部分の工事が主に行われた。写真提供:中国四国防衛局

写真6
完成した新滑走路を上空から撮影した写真。新滑走路の運用開始式は5月29日に行われ、正式な運用が始まった。新滑走路は完成までに26億ドルの費用と13年の年月を要した。