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日本人医学生が軍医について職場体験

7 Jul 2011 | ケニス・トロッター・ジュニア兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

岡山大学医学部の日本人医学生が7月7日、ロバート・ケイシー岩国診療所(BHC)と歯科クリニックで軍医に付いて職場見学を行った。

これは、日本人の医学生がアメリカの医療現場における知識や理解を深めるために行われた。

「日本人医師とアメリカ人医師では処置の仕方が違います。」と話すのは、BHCの管理専門職、浜野みさえさん。「このプログラムは、日本人医学生がアメリカの医療について多くのことを学べる絶好の機会です。日本人医学生はアメリカの医療はとても進んでいると考えています。」

医学生達は最初、日本人看護師に診療所内を案内され、様々な機器を見学した。

医学部6年生のモリザネ・ナツエさんとミヤケ・ユカさんはBHCの職員に付いて職場見学を行った。

日本人医学生による基地診療所での職場見学は5年前に始まった。当初は、年間を通して少数の医学生しか参加していなかった。

その後、このプログラムに参加する学生は多くなっていき、一年に10名ほどの学生が参加するようになった。

「岩国医療センターから連絡があり、日本人医学生を受け入れて欲しいと要請がありました。」と浜野さん。「センターの担当者は、医学生に基地診療所内の医療技術を説明し、彼らに医療への異なる取り組み方を経験させて欲しいといわれました。」

BHCでのペースは、医学生が岩国医療センターで体験したものとは違っていた。

「岩国医療センターはとても忙しく、医師が医学生のために多くの時間を取れませんが、BHCではアメリカ人医師が医学生と話したり、質問に答えたりする時間を作ることができます。」と浜野さん。

午後から、医学生はBHCの医師に付いて職場見学を行った。そこでは、アメリカ人医師が日々行っている医療行為の多くを見学した。

医学生は、アメリカ人医師と患者との会話を見学しながら、将来、自分達が医師になったときに経験する状況を観察していた。学生達は患者評価や超音波診察も見学した。

「基地外で日本人医師に診察してもらうなど基地の診療所で対応できない場合は、日本の医療システムに頼っている。」と話すのは、BHCの軍医、ベロニカ・ビゴーニア海軍大尉。「医学生の皆さんが基地診療所という私達の特異な状況を理解し、そこから学んでくれることを望んでいます。」

コミュニケーションは軍医にとって最も重要なものであり、同じ言語を話さない外国に駐留している間は特に重要だ。

言葉の壁があるためか、医学生達は熱心に質問をしたり、議論に参加しようとはしなかった。

「言葉の壁は障害になっていたが、実際は、学生達の英語はかなり上手だった。」とビゴーニ海軍大尉。

医学生にとってこの職場体験は、彼らの教育を更に深めるというだけでなく、地域に還元し、支援を示すことのできる機会である。

「母親が医師でした。」とミヤケ・ユカさんは話す。「子供のころから母が医師であったことをいつも尊敬していました。地域社会に末永く貢献し、支援することは価値のある努力だと思います。」

学生達が医者になるためには、来年、国家試験を受けなければならない。このような医師が必要とされているのは、日本人にとっての大きな関心事であるだけでなく、日本に駐留している米軍人にとっても重要なことである。

MRI(核磁気共鳴画像法)検査など、米軍基地の診療所ではできない医療処置を受けるために米軍の隊員が日本国内の病院に行く必要がある場合、隊員は日本の病院スタッフの経験によって助けられる。

医療分野が成長するのと同じように、医者としての資格を得ると、彼らは学び、成長を続ける。このプログラムを通じ、軍医に付いて職場見学をすることは、医学生達が受ける多くの教育のひとつである。また、日本国内の最良の医療からだけでなく、他国の医療からも学ぶことによって、日本に利益をもたらすことのできることのひとつである。