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5月17日、岩国市内の通信所で設備技術計画書に目を通すシンシン・ダイ兵長。(写真:アイザック・オロスコ兵長)

Photo by アイザック・オロスコ兵長

下を見るな:航空管制塔通信技術隊員が電波塔を保守点検

24 Jul 2022 | アイザック・オロスコ兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

コミュニケーション:日々の生活の中心にあるもの。感情を表現するため、経済活動をするため、教育目的のため、あるいはその間にある目的のためであろうと、コミュニケーションは混乱した状態から秩序を生み出すために重要な要素である。

米海兵隊岩国航空基地、航空管制(ATC)維持課の海兵隊員にとって、コミュニケーションとは安全や危機管理に関する問題だ。空と地上との誤ったコミュニケーションを防ぐため、航空管制維持課の隊員は岩国市内にある通信所に出向く。そこでは、飛行訓練を行う場所間での通信が干渉されないようにするために、電波塔が極めて重要な役割を占めている。この電波塔に通う隊員は、一日24時間、この電波塔を維持管理することの重要性を理解している。

「これは、基地にとって絶対に重要な仕事だ。」と話すのはATC通信管理者のリーガン・ミラー三等軍曹。「もし通信手段がなかったら、訓練飛行中に安全問題が発生する。」

この通信所は、建物が周りにほとんどない孤立した場所にあり、周辺は落ち葉で埋め尽くされている。通信所にある電波塔からは広大なエメラルド色の田園地帯が見渡せる。電線とドングルが垂れ下がった巨大な鉄塔だけが、科学技術の気配を漂わせているだけである。
海兵隊員がこの通信所に行く際は、電波、構造、配線に異常がないかを調べるための様々な装備を準備していく。さらに、鉄塔を安全かつ効率よく登るため、隊員は特別なハーネスを装着する。

「電波塔に上ってメンテナンスをするのは向き不向きがある。」とミラー三等軍曹。「自分は高いところが好きだし、基地とは違った景色を見ることができるので、塔の上での作業は個人的にはいい経験ができていると思うが、人によっては、あんなに高いところに上るのは少し緊張するかもしれない。」

ATC通信技術者のシンシン・ダイ兵長は最近、この通信所へ行ったとき、通常と異なる通信エラーが発生していないかを調べる仕事を任された。地上で設備設計図面をレビューし、無線設定を調整した後、ダイ兵長は鉄塔に登り、地上多角にある多くのアンテナの一つから作業を始めた。この作業中、風の音と鳥の鳴き声だけがダイ兵長の仲間だ。
「単独での作業はとても楽しい。」とダイ兵長。「この環境で働けることも楽しいと感じている。鉄塔に登ったら、降りたいと思うことはほとんどない。」

ダイ兵長のように鉄塔に登って作業する海兵隊員は、安全に関する訓練を十分に受けており、高い建物での作業にも慣れている。鉄塔で何時間も作業を続けることも珍しくないので、適切な装備の着用は必須である。そのうち、当たり前のように鉄塔に登ることができるようになる。

「もちろん、初めてこの鉄塔に登ったときは、その日吹いていた風に怖気づいてしまったし、鉄塔のスケールもとても大きく感じた。」とダイ兵長。「しかし、自分の装備を信頼しているので、今は何の問題もなくここに登ることができる。」

ダイ兵長のような隊員は、鉄塔で発生する信号や通信エラーを修正するために、安全装備を装着して高所で長時間作業している。不具合の修正が終わると、すべての装備をまとめて、通信所を後にする。多くの人にとっては、やる勇気がそもそも出ないような仕事を成し遂げ、さっきまで見下ろしていた田園地帯を通って、基地に帰る道中は静かで、平穏な時間が流れていた。

「このような仕事をしていると、自分よりも大きなものの一部であるかのような気がする。」とダイ兵長。「電波塔という本当に重要な設備での作業は汗をかく重労働だが、同時に満足感を感じられる仕事だ。」


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