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2021年12月17日、海兵隊マーシャルアーツプログラムでベルト昇 格コースに参加するサミュエル・ビルベイ三等軍曹。(写真:ミッチェル・オースティン伍長)

Photo by Cpl. Mitchell Austin

海兵隊マーシャルアーツプログラム(MCMAP)

30 Jan 2022 | ジェシカ・ブレイデン二等軍曹、ミッチェル・オースティン伍長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

ホリデーシーズンの早朝。山の稜線から太陽が昇る前、毎朝聞こえてくるのは海沿いの道路をランニングする音だけ。彼らは海兵隊マーシャルアーツプログラム(MCMAP)のベルト昇格コースを受講する海兵隊員だ。

身体訓練はMCMAPの中核の一つに過ぎない。MCMAPは20年以上にわたって、どのような緊急事態や有事にも常に対応できるよう、海兵隊員の戦士としての思考態度の育成やチームとしての技術向上を促進してきた。

30名以上の岩国基地海兵隊員が年末の余暇時間を使ってMCMAPベルト認定訓練に参加し、次の段階のベルトを獲得するためにブロック、ストライク、テイクダウンなどの上級マーシャルアーツ技術を学んだ。各講座では、参加した隊員同士が精神的鍛錬や身体的鍛錬だけでなく、戦士としての精神、戦闘時のリーダーシップの特質や原則についても議論した。

「隊員がMCMAP訓練を受講するのは重要なことだ。それは、隊員がベルトを昇格することで、勇敢な考え方や独立心、意欲的な思考を得られるという当然の事実に基づいている。」と話すのは、司令部司令中隊、MCMAP講師のクリスチャン・ベストル三等軍曹。「MCMAPでは実践的な格闘訓練をすることで、隊員の精神的回復力と道徳的回復力を強化することを目的としている。」

すべての海兵隊員は基礎訓練学校(将校は基礎学校、下士官兵は新兵訓練)においてMCMAPに初めて触れる。そこで全員が最初のMCMAPベルトを受け取る。ほかのマーシャルアーツと同様、MCMAPもベルト(帯)の色で習熟度を表す制度を取り入れている。最初のベルトを受け取った後は、所属基地または展開先で、タン(黄褐色)から始まり、グレイ(灰色)、グリーン(緑色)、ブラウン(茶色)、ブラック(黒色)のベルトへと進んでいく。ベルトが昇格するごとに新たな課題に取り組むことになる。

「MCMAPは、隊員が近接格闘戦に対応できるよう心構えをしておくために実践的な方法だ。」と話すのは、 第121海兵戦闘攻撃中隊(VMFA-121)のMCMAP講師、サミュエル・ビルベイ三等軍曹。「相手にマーシャルアーツのバックグラウンドがあるなしに関わらず、どんな対象とでも戦うことができる基礎を提供するプログラムだ。」

受講者がMCMAPベルトを獲得するには、ベルト認定競技を完了しなければならない。この競技は一連の障害物、技術の実行、チーム作りのシナリオを通じて、隊員の精神的、肉体的、かつ感情的限界を押し上げるような構成になっている。

「MCMAPはどんな時代においても必要不可欠なプログラムだと思う。」とビルベイ三等軍曹。「MCMAPは敵と戦うための訓練だが、どの世代でも対応できるような構成になっている発展的プログラムだ。MCMAPを通じて海兵隊員を指導できることは非常に光栄であり、楽しいと感じている。」

MCMAPが海兵隊全体に正式に導入された2002年以降、MCMAPは各部隊の体力維持プログラムや団結力向上、また隊員個人の健康維持を補完する役割を果たしてきた。時代と共に、精神訓練、人格形成、身体訓練の技術を教育することは、隊員の昇格に役立ってきただけでなく、風土や場所、時代に関係なく隊員が戦士としての思考態度を保持しながら、自分自身やチームに自信を持つという環境を作り出してきた。

「戦士としての思考態度を保持するとは、恐怖心や疲労感に立ち向かいながら、精神的かつ肉体的に準備を整えておくということだ。」とベストル三等軍曹。「戦士としての思考態度を持つことで、途中で自分の判断が正しかったどうかを悩むことなく、即時に与えられたどんな任務でも達成できる。」


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