米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国地区消防組合管理者の福田良彦岩国市長と岩国基地司令のランス・ルイス大佐が3月1日、岩国地区消防防災センターで、愛宕災害支援現地協定(LAI)の締結式に出席した。
この現地協定は、市内の緊急車両が緊急事態や災害発生時などで他のルートが通過できない場合に米軍住宅地の愛宕ヒルズを通過できるようにするもの。
「本日締結する協定は何年にもわたって基地と岩国地区消防本部が共同で取り組んできたことが実を結んだものだ。」とルイス大佐。「市と基地との関係は、日米二国間の相互支援と協力の一つだ。」
必要とみなされた場合、または市からの要請があった場合、岩国基地は緊急車両通過のために両ゲートを開放する。市と基地で事前調整されたこの緊急対応策により、愛宕ヒルズは協定に従って即時に、初期対応者が使用できる。
ルイス大佐は、この協定は緊急時に限り有効となるため、基地と市がこれまで交わしてきた他の主な協定とは異なると話す。緊急車両が愛宕ヒルズ近隣を通過する必要があるということは、何か問題が発生していることを意味する。
「ただし、この協定、つまり緊急車両が通過できるということは、さらにもう一度、市と基地がお互いを支援しあう態勢が整っているということを意味している。」とルイス大佐。「なぜなら、我々の前にどんな困難が立ちはだかろうとも、コミュニティーとして一緒に立ち向かってきたことを繰り返し示してきたからだ。」