米海兵隊岩国航空基地 -- 米空母ロナルドレーガン、第5空母打撃群(CSG-5)の警戒任務終了後の11月28日、第5空母航空団(CVW-5)所属の戦闘攻撃中隊の第一陣が、海軍厚木基地から岩国基地へ移転を開始した。
岩国基地に移駐した米海軍中隊は、第115戦闘攻撃中隊(VFA-115)、第195戦闘攻撃中隊(VFA-195)、第141電子攻撃中隊(VAQ-141)。VFA-115およびVFA-195はF/A-18Eスーパーホーネットを運用し、VAQ-141はEA-18Gグラウラーを運用する。EA-18GグラウラーはFA-18Eスーパーホーネットをベースに開発された航空機で、電子妨害任務を行う。
「F/A-18中隊の第一陣が岩国に到着したことは、CVW-5の段階的移転を進める重要な一歩になります。」と話すのは、CVW-5司令のマイケル・ワシ米海軍大佐。「今日の移駐は、日米政府の長年にわたる努力と調整の賜物です。岩国の皆さんと新しい友好関係を築けることを楽しみにしています。」
E-2Dタイガーテイルズを運用する第125早期警戒飛行隊(VAW-125)は最初の艦載機部隊として、岩国基地にすでに到着している。
「ワシ大佐と、CVW-5チームを岩国基地に歓迎します。」と話すのは、岩国基地司令、リチャード・ファースト海兵隊大佐。「これらの海軍戦闘攻撃中隊の到着は、DPRI(防衛政策見直し協議)の下、長年にわたり計画、準備してきたことが、もうすぐ成就することを意味しています。この米軍再編は、インドアジア太平洋地域におけるリバランスに対する米国の戦略的ビジョンを実現し、日米安全保障同盟における我々の役割の即応性と有効性をさらに強化するためです。CVW-5の皆さん、岩国基地へようこそ。」
DPRIプロジェクトが終了すると、岩国基地の77パーセントが物理的変革を遂げることになる。その変革とは、岩国基地滑走路移転事業や新しい施設(学校、スーパーマーケット、デパート、家族住宅および単身者向け宿舎、駐機場、ジム、保育所、映画館、管理棟ビル、ガソリンスタンドなど)の建設である。これらの工事は、DPRIプロジェクトチームが岩国防衛事務所や中国四国防衛局などと調整を取りながら進めてきたもので、日米安全保障条約の下で米軍が任務を遂行できるよう、日本政府の予算でまかなわれた。
これらの移駐は、日本の防衛と地域の安全と安定に対する米国の責務を支援するために最も先進的かつ有能な中隊を前方展開するという、アジア太平洋における米海軍の戦略的ビジョンに従って行われている。