米海兵隊岩国航空基地 -- 「御館(おやかた)様!」見物客が見守る中、信念のために最後まで屈せず戦うため、君主を戦(いくさ)へと鼓舞する武者の声が轟く。武者たちは死ぬまで戦う命令に応え、「えいえいおう!」と声を上げた。
1555年にあった鞍掛合戦を偲んで、岩国市は11月20日、第27回鞍掛城まつりと鞍掛合戦出陣絵巻を開催した。今年は岩国基地から5名の海兵隊員が合戦出陣絵巻に参加し、伝統的な武者の衣装を身に着けて喊声(かんせい)をあげた。
戦の準備のため、参加者たちは更衣室へ向かい、一般人から武者へと変身した。鎧と兜で身を固め、刀と槍で武装した武者たちは玖珂の街中を歩き、安全と戦勝祈願のために寺に立ち寄った後、喊声の練習をした。
「武者に変身する間、当時の武者と海兵隊員がよく似ていることを知って驚きました。」と話すのは、岩国基地、写真班のワイヤン・ティン伍長。「武者も自分の家族と君主を守るために自分自身を犠牲にするのを恐れていませんでした。」
祈願を終えて勇気付けられた武者たちは、出陣絵巻が繰り広げられる子供の館まで行進し、自分たちは戦いへ行く準備が整ったと主君に訴えた。
「我々の隊の役割は、武者たちを戦いへと先導し、多くの敵をできるだけ外堀にとどめておくことでした。」と話すのは、先導隊長として参加したキダ・ショウジさん。
こどもの館で隊列を組み、戦いを熱望している武者を嘆願するため、家臣たちは自分たちの前にいる主君のほうへと進み出た。武者たちは「御館(おやかた)様!」」と叫び、忠誠とやる気を表した。主君は信念を貫き、死ぬまで戦うことを誓い、出陣の声を上げた。「えいえいおう!」
「隊員の皆さんと一緒に同じ隊で行列を歩いて、とても感銘を受けました。また、非常に多くのパワーを感じました。」とショウジさん。「この鞍掛城まつりは、アメリカ人と日本人が一緒に参加できる素晴らしい機会だと思います。また、来年も是非、海兵隊員の皆さんに参加していただきたいです。」
海兵隊員と日本人は見物客と一緒に写真撮影に応じたり、伝統的な日本の食べ物を楽しんだりして、華やかな祭りを楽しんだ。
「伝統にあふれたこのような素晴らしい日本文化の一部になれてることを謙虚に感じ、感謝しています。」とティン伍長。「地域の日本人の皆さんと一緒に参加することができて、素晴らしい体験ができました。」