米海兵隊岩国航空基地 -- 陸上自衛隊と米海兵隊が11月8日から11日の4日間、岩国基地で日米合同演習「アクティブシールド」を実施した。
アクティブシールドは岩国基地の防衛態勢も利用した、毎年実施されている日米合同演習。この訓練は、米軍と自衛隊が協力し、岩国基地や周辺地域を防衛する能力をテストするために実施されている。
一般的な車両検索から、疑わしい荷物への対応や境界侵入、化学攻撃など、基地内で発生すると考えられる様々なシナリオにおいて、米軍と自衛隊は互いの技術を共有しあった。
「これをまとめるには多くの調整とコミュニケーションが必要でした。」と話すのは、岩国基地、憲兵副隊長のジョナサン・ボロン中尉。「この規模の訓練から期待することは、訓練の各場面では未熟な部分があっても、自衛隊と協力して計画を策定し、基地の安全を守るということです。」
文化や言語の違いはあったが、海兵隊員と陸上自衛隊員は協力して、それぞれの任務を無事に完了することができた。
「陸上自衛隊との訓練は極めて優れたものでした。」と話すのは、基地憲兵隊、特殊対応チーム指揮官のキャメロン・クーリー三等軍曹。「団結や結束を必要とする場面が多くあり、自衛隊との間の問題は言葉の壁だけでした。しかし、我々の戦術やプロフェッショナリズムを積極的に活用することで、言葉の壁は乗り越えることができたようです。」
米軍と自衛隊の両方の戦術を組み合わせることは、アクティブシールドにおいて必要不可欠なものである。海兵隊員と陸上自衛隊員はお互いから学びあい、訓練シナリオにおけるそれぞれの弱点を強くすることができた。
「自衛隊員には常に海兵隊員と一緒に行動してもらうことで、我々の訓練に参加してもらいました。」とクーリー三等軍曹。「これにより、自衛隊員は米軍の技術に関して自信を持ち、我々も自衛隊の技術に関して自信を持つことができました。自衛隊の戦術を見て、学ぶのはいつでも楽しいと感じます。米軍の戦術は十分だということはわかっていますが、自衛隊員の訓練を見たり、彼らから学ぶことが、我々が協力すれば達成できることがあるということを示しています。」
海兵隊員と陸上自衛隊員は言葉や文化の壁を乗り越えて訓練を完了し、必要が生じた場合に防衛態勢をとる準備がいっそう整った。
「この訓練は実生活でのシナリオとうまく関連しています。」とボロン中尉。「我々が基地の防衛体勢に入ったとき、敵がどのような行動をとるかをなるべく模倣し、シュミレーションしました。アクティブシールドは、何が起こっても全員が対処できるよう準備するためには、大変よい訓練です。」
自衛隊との関係をより良好なものにしたり、実際に起こり得る状況で使われる技術を習熟することは、基地とその周辺地域の安全を確保するための第一歩である。
「この訓練が今後も継続して進歩していくことを望んでいます。」とボロン中尉。「成長する日米関係を維持し、両国の団結精神と友好関係を築くことができるからです。自衛隊の皆さんと仕事ができることはいつも楽しみにしています。彼らは大変プロフェッショナルで熱意があり、すばらしい労働倫理を持っています。日米文化の更なる交流を今後も楽しみにしています。」