米海兵隊岩国航空基地 -- 8月13日、岩国市横山地区で行われた盆踊りとゆかた体験に訪れた岩国基地の住人を、暖かい笑顔、屋台の食べ物、そして子供達の笑い声が出迎えた。
過去一年の間に亡くなった人々の霊を慰めるため、基地住人は地元の日本人と一緒に、日本の伝統的な夏の着物である浴衣を着て、白山比咩(しらやまひめ)神社を訪れた。
横山第一地区代表のオオノ・マサトシさんと、岩国基地、文化交流プログラム担当のワタナベ・ミキエさんが基地住人を招待し、地域住人と一緒に盆踊りに参加した。
「この時期は日本ではお盆と呼ばれていて、盆踊りを開催します。」とオオノさん。「盆踊りは今年亡くなった人々の霊を慰めるために踊ります。横山地区では今年、10名の方が亡くなられました。」
盆踊りの間、地域住民は基地住人を迎え入れ、白山比咩神社が行う神事に基地住人の一人が参列した。
「とても謙虚な気持ちになる体験でした。」と話すのは、神事に参加した海兵第12飛行大隊(MAG-12)、CBRNE(シーバーン(化学・生物・放射性物質・核・爆発物))防衛担当のマーカス・メジャー准尉。「神事に参加させてもらい、光栄に感じました。日本の皆さんは本当に私達を受け入れてくださったので、皆さんと一緒に楽しく時間を過ごせました。このような行事にまた参加できるいことを楽しみにしています。」
黙祷と白山比咩神社による神事に続いて、基地住人は年配の人々が歌う歌と太鼓の音にあわせて踊るよう促された。
「誰もどうやって踊るのか知らないのではと心配していましたが、皆さんが踊りに入ってきてくれて、楽しんでくれているようで安心しました。」とオオノさん。「基地の皆さんと、良い関係が築けたと感じることができました。」
基地住人が盆踊りに参加することで、基地住人は地域住民と良い関係を築くことができ、参加した日本人、アメリカ人全員が異文化を体験することができる。
「私が高校生だった頃、当時、岩国基地でも階級が上の海兵隊員の方が私が通う高校に来て、英語を教えてくれていました。」とオオノさん。「その方から英語を学んだことはとても印象深く、もっと英語を勉強したいという気持ちにさせてくれました。今は基地の皆さんに、日本文化を体験したり、日本のお祭に参加していただきたいと思っています。」
基地住人が日本人と一緒に体験できる日本文化はたくさんあり、この盆踊りのような行事への参加は、様々な文化体験の入り口となる。
「私がこの仕事を始めてから、文化交流プログラムで盆踊り体験をするのは今回が初めてです。」とワタナベさん。「以前は着付けの先生を基地に招いて浴衣の着付け体験を実施していましたが、基地参加者に基地外に出かけてもらい、浴衣だけでなく、盆踊りのすべてを体験してもらいたいと思いました。浴衣体験と盆踊りを一緒にするのは今回が初めてなので緊張していましたが、地域の皆さんが温かく迎え入れてくれました。」
盆踊りの最後にはくじ引きが行われ、全員が景品を受け取って、この夜の思い出としてそれぞれが家に持ち帰った。
「岩国にいる間、文化体験の機会を見逃したくないと思っていました。」とメジャー准尉。「今、自分がいる場所の文化を存分に体験したいと思いました。今日はいい体験ができ、楽しむことができました。」
言葉の壁はあったが、基地住人と地域住民はコミュニケーションをとりながら、お互いに楽しく過ごし、この夜を通じて、笑顔や笑い声が絶えなかった。
「盆踊りは思っていた以上にうまくいきました。」とオオノさん。「アメリカ人と日本人が仲良く交流しているのを見て、私もとても嬉しくなりました。次回はもっと多くの基地住人の皆さんに参加してもらい、我々の文化を体験してもらいたいと思っています」
文化交流プログラムでは、今後も同様のイベントを行っていく予定。