米海兵隊岩国航空基地 -- 広島県廿日市市の児童養護施設、光の家の子供達が10月31日、岩国基地に招待され、隊員やその家族とハロウィンを体験した。
参加した50名の基地隊員は自分達で作ったお化け屋敷に、招待した15名の子供達を連れて行った。その後、夕食を食べると、基地内での「トリックオアトリート」へと繰り出していった。
ほとんどの日本人は基地を外側から見たことがあるだろう。だが、ゲートをくぐって基地内を見る体験をしたことがある人はあまりいない。このイベントに参加した人たちは、米軍人に対する見方を広げることができた。
「基地はフェンスに囲まれていますから、中の人は全員武器を持っていて、怖い人たちではないかと子供達は思っていたようです。」と話すのは、光の家園長のジェイ・ポール・ヤマオカ牧師。「基地にいったん入ると、みんながフレンドリーでいい人たちだとわかったようです。」
この日の招待は、海兵第12飛行大隊(MAG-12)の教会が主催した。子供達はアメリカ文化や、アメリカの伝統的な祝日を体験した。
「日本にはハロウィンやトリックオアトリートをする習慣がありません。」と話すのは、海兵第12飛行大隊(MAG-12)、宗教プログラム専門家のコスメ・ロゼット海軍一等兵曹。「基地に来て、ボランティアの皆さんに会うと、子供達は楽しそうに過ごしていました。」
トリックオアトリートを体験する間、子供達は風変わりなコスチュームや家の飾り付けを見て、基地住人がこの恐ろしい休日をどのようにお祝いするのかを知ることができた。
「ハロウィンは自分ではない、別の何かになれる日です。」と話すのは、第36戦闘補給部隊のエイドロン・ハーモン兵長。「みんなでハロウィンをお祝いしたり、一緒にトリックオアトリートを体験したり、他の人が怖がるのを見る機会はそんなに多くありません」
ヤマオカ牧師は基地に対して感謝の意を表し、基地住人がフレンドリーに接してくれたことに感銘を受けたと話した。
「日本人は人と打ち解けるのに時間が必要です。」とヤマオカ牧師。「アメリカ人が私達に色々と話しかけれくれて、私達を知ろうとしてくれたことに感謝しています。子供達が新しい人々と出会うのは大変重要なことです。他人が自分を気にかけてくれていると知ることができるからです。子供達は小さな施設で生活していて、外に出かけていろんなものを見ることがあまりありません。今後もこのような機会を設けていただけると大変嬉しいです。」