米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地住人が2月27日、岩国市の文化交流グループ、遊巣の里(ゆうすのさと)と一緒に日本のひな祭りを祝った。
遊巣の里の指導者たちがひな人形の意味を説明しながら、飾り方を教えてくれた。その後、基地参加者に日本の着物を着付けてくれた。
「私達の仕事は日本文化を楽しく紹介することです。」と話すのは、岩国基地文化適応プログラム担当のワタナベ・ミキエさん。「私達は、基地住人が抱える外国駐留の悩みを軽減したいと考えています。日本には古くから受け継がれた習慣や独特の文化があります。ですから、これまで経験したことがないようなものを見たり、体験する機会を提供できます。」
正午になると全員が台所へと移動。台所では、日本人ボランティアが郷土料理の岩国寿司を作る材料を準備して待っていた。
深さのある木枠の中に、バショウの葉、酢飯、レンコン、しいたけ、にんじん、デンブ、野菜、錦糸卵が何層にも重ねて入れられ、それらの材料がコンパクトに押し固められる。参加者が平らな木のふたで寿司の上部を押しながら外枠をはずすと、手作りの岩国寿司が出来上がった。
この日参加したブリジット・ウッドさんは「今日の体験は家に帰って家族や友人と分かち合える、一生に一度の経験でした。とても感謝しています。これは、日米の異文化を分けるものではなく、強く結びつけるものだと感じました。」と話す。
「私はただ、皆さんのような外国のお客様に日本の習慣について学ぶ時間を提供したいと思っているだけです。」と新庄先生。「外国の皆さんが、日本に関して興味を持ったことを体験する手助けをしたいと思っています。そうすることで、皆さんが日本文化を学び、友好関係を築けるのですから。」
文化適合プログラムは毎月、折り紙教室やレンコン堀体験など、基地住人が日本に関する知識を広げられる企画を実施している。
今後開催されるイベントの詳細は、MCCS文化適合プログラム(253-6161)まで電話で問い合わせのこと。