米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地常駐部隊の海兵第12飛行大隊(MAG-12)が先日、新施設の使用を開始した。この施設は2014年1月23日の日米合同委員会合意に基づいて米軍側に引き渡されたもの。
新しい格納庫と建物は、太平洋地域での米軍施設整備の計画と実現における戦略的指針と指示を与える防衛政策見直し協議(DPRI、米軍再編協議)の一環で建設された。
新格納庫は、岩国基地が展開している指針を反映した改善点を具体化したものだ。
「これらの施設は主に、地元地域のための改善策を象徴するものです。これらの施設は最新設備を備えており、火災予防システムなどの安全機能、設備消費を減らす環境機能があります。」と話すのは、米軍再編事業計画部のブライアン・ワトワさん。「さらに新施設は旧施設より1キロ沖合いに建てられているので、基地隣接地域の騒音軽減も期待できます。」
この新格納庫を使用する最初の中隊は、先日、サウスカロライナ州、ビューフォートから6ヶ月の部隊交代計画に基づいて岩国基地に到着した、海兵第224(全天候)戦闘攻撃中隊(VMFA(AW)-224)。
新格納庫が持つその他の機能は主に航空機整備担当の海兵隊員とパイロットが作業しやすくなるために備えられたもので、駐機場の外に作られた雨よけのシェルターは航空機の寿命を延ばし、海兵隊員を悪天候から守り、完全に機能させる。
新格納庫は滑走路近くに移動されたため、航空機のタキシング(地上走行)距離は半分以下になり、燃料費の節約とパイロットの安全向上につながる。
新施設の使用開始を認識してもらうため、岩国基地は日本の報道機関と政府関係者(約25名)に対し、新施設が使用されている様子を公開した。
公開されたのは新格納庫だけでなく、海兵隊員がバンと呼ばれる移動式設備を旧施設から新施設へ移動する様子や、海兵第12航空補給中隊(MALS-12)のが移動する様子も公開された。
ワトワさんによると、入念に調整された詳細計画に沿って、MAG-12とMALS-12の両隊員は2万点以上の品目を隊員だけで移動させた。
この日、新施設を見学した中国四国防衛局、総務部のミト・エイジ報道官は、「報道公開の機会を設けていただいて感謝している。岩国基地と地域社会が今後も協調していくことを期待している。」と話した。
写真1:2月7日、新設されたシェルターの下に駐機されるVMFA(AW)-224のF/A-18ホーネット。このシェルターにより、航空機の寿命は長くなり、海兵隊員を悪天候から守り、完全に機能する。このシェルターができる前は、航空機整備担当の隊員は悪天候に晒されながら作業しなければならなかった。このシェルターは、防衛政策見直し協議(DPRI、米軍再編協議)の一環で建設された。(撮影:トッド・マホーミック伍長)
写真2:2月14日、日本の報道機関からの質問に答える岩国基地、米軍再編事業計画部のブライアン・ワトワさん。この日は日本の報道機関、政府関係者(約25名)に対して、MAG-12の新施設が公開された。
写真3:2月14日、報道公開された新施設への移動の様子を撮影する、日本の報道各社のカメラマン。
写真4:2月14日、岩国基地を訪問中、移設の様子を撮影する、日本の報道各社のカメラマン。これまでに、2万点以上の品目がMALS-12の旧施設から新施設へと移動された。