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基地隊員が柔術選手権大会に参加

6 Jun 2010 | ジェニファー・プロンテ兵長

6月6日、広島市南区スポーツセンターで第4回中四国柔術選手権大会が行われ、岩国基地の隊員が参加した。柔術白帯のショーン・グリーン選手はペサディシモ級(100.6㎏級)での優勝とアブソリュート級(無差別級)での優勝、柔術青帯のヒュー・マクレーニー選手はメジオ級(82.3㎏級)での優勝とアブソリュート級での第4位入賞を果たした。

柔術白帯のベンジャミン・コスグローブ選手はメイオペサード級(88.3㎏級)での第2位入賞を果たした、柔術白帯のイヴァン・オルテガ選手は大会に初参加であったが、一緒に参加した二人の海兵隊員と同様に、柔術の経験がほとんどないままで選手権に臨んだ。この選手権には、日本の様々な地域からの選手やブラジリアン柔術の選手が参加しており、優勝を争って戦った。

柔術の試合では通常、武術(マーシャルアーツ)の道着を使用するのだが、グリーン選手はこの道着を一度も持ったこともなければ、どのように着るのかさえも知らない初心者としてこの大会に参加した。だが、彼は試合を優勢に進めることができた。

「全くの予備知識なしで大会に参加することのないように、この大会の前日に1時間ほどルールについて勉強した。」とグリーン選手。「それが今までにやった最初の柔術の練習だ。」

グリーン選手は高校時代に習得したレスリング技術の大半を試合で使うことができた。また、体の大きさを使って試合を有利に運ぶことができた。

「柔術とレスリングはとてもよく似ている。」とグリーン選手。「体とバランスをコントロールしなくてはいけない。だが、技を使うものの中には少し難しいものもある。」

グリーン選手は対戦相手を押さえ込むだけでなく、5分の試合時間前に試合を終わらせることができた。コスグローブ選手も大会初参加であったが、彼はこの大会の18ヶ月前から柔術を練習していた。

「技を使って柔術を練習するのは大好きだ。」とコスグローブ選手。「技を使う動きや技術は、技なしのものよりもっと幅広い。」

海兵隊格闘術(マーシャルアーツ)プログラムのインストラクター、黒帯二段のセルジオ・エスキヴェルさんは、参加した海兵隊員選手のやる気を奮い立たせ、試合中に指導するために会場で試合を観戦していた。

「彼はすばらしい。」とコスグローブ選手。「関節技の時には、他の人たちからは見えるものが選手には見えない。彼は選手が何をしなければいけないかを教えてくれた。」

「第三者として観戦している人がいるのは助かる。」とグリーン選手。「海兵隊員にとって、そのような役割を果たしてくれる人がいるのは絶対に助かる。特に、白帯の選手にとっては。勝っても負けても、参加した海兵隊員選手はこの大会で学んだ教訓を今後に活かすことができる。」

「力がすべてではない。」とコスグローブ選手。「対戦相手より頭を使って勝たなければならない。」


 
写真1
6月6日、広島市南区スポーツセンターで行われた第4回中四国柔術選手権大会で、対戦相手を押さえ込み、有利な態勢を保持する、柔術青帯のヒュー・マクレーニー選手。マクレーニー選手はメジオ級(82.3㎏級)での優勝とアブソリュート級での第4位入賞を果たした。アブソリュート級とは、帯の各重量級優勝者でトーナメントを争うもの。

写真2
6月6日、広島市南区スポーツセンターで行われた第4回中四国柔術選手権大会で、柔術白帯のイヴァン・オルテガ選手が対戦相手の抑え込みに対し、相手の道着をつかんで防衛している。「技」は柔術では重要な要素で、選手が動きをしたり、腕の道着をつかんで相手を引き落としたりするのに使われる。

写真3
6月6日、広島市南区スポーツセンターで行われた第4回中四国柔術選手権大会で、柔術白帯のイヴァン・オルテガ選手が対戦相手を腕固めしている。

写真4
6月6日、広島市南区スポーツセンターで行われた第4回中四国柔術選手権大会で、選手の得点をつける係員。柔術の試合では、相手の上で優位な体制を維持したり、適切な動きをするなど、様々な方法で得点が加算される。

写真5
6月6日、広島市南区スポーツセンターで行われた第4回中四国柔術選手権大会で、柔術白帯のベンジャミン・コスグローブ選手が、対戦相手の道着に手をかけて、腕固めをしている。


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