米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地住人にグループ活動やイベントに参加する機会を与えるため、基地に新しい運動クラブが設立された。この新しいクラブ、「岩国ロードランナーズ」は非営利団体で、年齢や経験に関係なく、ランナーのコミュニティを作り、コミュニティで互いを助けあいながら友情やフィットネスの意識を分かち合うことを目的としている。8月24日、岩国ロードランナーズは第二グループのランを終えた。
「このクラブの目的は、ランナーのためのコミュニティを作り、走る能力を向上させたい初心者や経験者に自信をつけてもらうこと。」と話すのは、岩国ロードランナーズ設立者の一人、ポール・マンクーソ二等軍曹。
「また、岩国ロードランナーズは地元の慈善団体に寄付するために募金を集めている。」とマンクーソ二等軍曹。ロードランナーズは毎週水曜日、午後6時半にクロスロードモール前に集合し、基地正門を午後7時に出発する。
走るルートと長さは毎週変わる。
「自分の隊員たちと一緒に、何か変わったことがしたかった。」と話すのは、特別対応チームの訓練担当下士官、ブライス・グッド二等軍曹。「もし同じ距離を保ったままであれば、進歩はないだろう。もし進歩がなければ、より良い状態になることはできない。」
参加者がランを完走できないと感じた場合に備えて、折り返し地点はルート内の色々な地点に設けられている。
ロードランナーズは、現在の運動レベルを向上あるいは維持したいと考えている人なら誰でも参加できる。新しいクラブのメンバー、またはクラブに入会しようと考えている人がランに参加するときは、既にクラブメンバーになっている仲間の知識や経験を使うことができる。
「クラブ内で指導が受けられる。」とマンクーソ二等軍曹。「クラブには経験豊富なランナーがたくさんいて、初心者を助けてくれる。そのため、コミュニティ内ではメンバー同士で意見を交わしたり、一緒に走るパートナーを見つけやすい雰囲気ができる。」
同じ運動レベルの人たちが自分たちのペースで走れるように、このクラブではグループで走っている。
「グループで走ることで、ランナーたちは団結し、同じ運動レベルの人を見つけたり、自分自身の走りができるようになる。」とマンクーソ二等軍曹。
ランニングは海兵隊員や海軍隊員に共通して求められることであり、隊員の総合的な運動には欠くことのできないものである。ランニングなどの身体訓練は、部隊の団結や体重管理を促すために当たり前のことだと考えられている。だが、隊員の配偶者たちにはこのような機会は与えられていない。
「もし海兵隊員の体型が崩れたら、身体組成プログラムに参加して体型を戻さなければならない。」と話すのは、岩国ロードランナーズのメンバー、クリスティアナ・サンダーズさん。「それは隊員自身のため。このようなプログラムは隊員の配偶者のためには用意されていない。だから、(このロードランナーズができたことを)とても喜んでいる。」
サンダーズさんは、クラブにはいつも前向きな姿勢があると話す。
体力レベルを維持するのは時々難しいこともあるかもしれない。隊員が一人で体を鍛えるとき体力の限界にまで自分自身を持っていくのは難しいこともある。
「運動トレーニングを一緒にしようと誰かに頼むと、言い訳をして断られることが多い。」とグッドさん。「もし彼らが自分を駆り立ててくれる人たちと一緒だったら、参加するようになってくれるだろう。このことが、走る能力を向上させようと思わせてくれる。」ロードランナーズは、今後もクラブを拡大し、基地内でずっと継続していくことを望んでいる。
岩国ロードランナーズの年会費は35ドル。この会費には、クラブのTシャツとステッカー、ロードランナーズ主催のレースやイベントへの無料参加、100マイルと500マイル完走時の表彰が含まれる。また、主催レースは寄付活動の一環としても行われる。
写真1
8月24日、クロスロード・モールの外でハーレイ・シングラーさんとポール・マンクーソ二等軍曹が岩国ロードランナーズの規則についてメンバーに説明している。シングラーさんとマンクーソ二等軍曹は岩国ロードランナーズの設立者。
写真2
8月24日、岩国基地正門を出て走る岩国ロードランナーズのメンバー、カルロス・カルデロン二等軍曹。父親と一緒に走っているのは写真左から、12歳のマリア・カルデロンさん、5歳のオリビア・カルデロンちゃん、8歳のアレックス・カルデロン君。