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米海兵隊岩国航空基地

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Murakami Naho, 9, a competitive disabled athlete screams with joy and holds onto her mother after bowling a spare at the Strike Zone here Sunday. All of the competitors participated when taken to the bowling alley here, and they all received a medal at the end of the Special Olympics.

Photo by Pfc. Nicholas Rhoades

岩国基地でスペシャルオリンピックス開催

16 Oct 2011 | ニコラス・ローズ一等兵

10月16日、岩国基地で第5回日本スペシャルオリンピックススポーツデイが行われ、75名のスペシャルオリンピアンズが参加した。マリンコーコミュニティサービス(MCCS)主催のこのイベントには、広島県、山口県、熊本県の選手たちが参加し、障害を乗り越え、様々なスポーツで競った。

MCCSアスレティック・ディレクターのトーマス・ダーニングさんは、「選手たちにどのスポーツで競技するかを選択させることで、自らの障害を乗り越え、やりたいスポーツで競技することができる。」と話す。

オリンピックス参加者はサッカー、自転車、ディスクゴルフの中から競技を選択。ディスクゴルフは、縦に立てられたフラフープにフリスビーを投げ入れるもの。

スペシャルオリンピックスでは、参加者が一緒にお祝いし、全員が表彰される。

「スペシャルオリンピックスのいいところは、全員がメダルをもらえるということです。」と話すのは、MCCSリクリエーショナル・スペシャリストのタジマ・マイさん。「オリンピアンズを補助した兄弟でさえも、メダルを受賞します。」

このイベントにはオリンピアンズの家族やボランティアも参加した。基地住人とオリンピアンズが一緒に競技し、このイベントを通じて互いに助け合い、学んだ。

「皆さんに親しみを感じてほしい。」とタジマさん。「選手たちは互いに応援しあってました。広島県の選手同士、山口県の選手同士、熊本県の選手同士は互いを知っているかもしれませんが、全員がお互いを知っているわけではありません。しかし、選手たちは全員が一緒に競技し、話し、笑っていました。」

選手と基地ボランティアは、彼らのつながりを強くするためにこのイベントに集った。「アメリカ人と日本人の間の友情が生まれました。選手は全員英語を聞くのが大好きで、英語を聞くために岩国基地に来たがっていました。彼らはアメリカ人を見ることがめったにありません。」とタジマさん。

多くの基地ボランティアはスペシャルオリンピックスを支援することを喜んでいた。CLC-36、車両運転手のジミー・ハーデン兵長は余暇時間を使ってスペシャルオリンピックのボランティアに参加した。

ハーデン兵長は素晴らしい時間を過ごし、また来年も参加したいと話した。

スペシャルオリンピアンの一人、タナカ・クニヒロ選手は熊本県から参加した。

タナカ選手は大会に出ることに緊張していたが、楽しく参加でき、また自分の競技にも満足していると話した。

今年の10月は岩国基地で日本スペシャルオリンピックスを開催してから5年目を迎える。スペシャルオリンピックスのウェブサイトによると、知的障害を持つ人々に対する考え方には、マイナスの固定観念や誤解があるという。

だが、スペシャルオリンピックスで競技をしている選手を見れば、知的障害を持つ人たちができることをしているのではなく、自らがよりよい世界を築くためにできることをしているということに気づくだろう。


 
写真1
10月16日、岩国基地のボーリング場でスペアを出し、母親と一緒に喜ぶムラカミ・ナオさん(9歳)。ボーリング場へ行った全員がボーリングに参加し、スペシャルオリンピックス終了後には全員がメダルを受け取った。

写真2
10月16日、ペニーレイクで行われたサッカーの試合でプレーするカクタ・ショウタロウさん(16歳)。カクタさんは試合中に点を入れることはできなかったが、攻撃から何度も防御した。カクタさんが出場したサッカーは、全員でボーリング場に移動するまで、この日一番人気のスポーツだった。

写真3
10月16日、広島県からの参加者がハイファイブでボーリングの成績に喜んでいる。広島、山口、熊本の3県から参加した選手たちは、岩国基地でサッカー、自転車、ディスクゴルフ、ボーリングで競技した。


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