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米海兵隊岩国航空基地

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Abe Roman, the overall 2012 open bench press competition winner, coats his hands in chalk in preparation for a lift during the 2012 open bench press competition here Jan. 21. The chalk helps to keep competitors hands dry so the weight does not slip from their hands during the crucial part of a lift.

Photo by Cpl. Kenneth K. Trotter Jr.

鋼鉄との闘いに挑むアスリート

21 Jan 2012 | ケニス・トロッター・ジュニア伍長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

鉄と肉体のどちらが強いかを確かめる闘いが始まると、全員に聞こえるほどのうなり声が会場にこだまする。重力から受けるすさまじい力と、腱や組織が振るえるほどの痛みが、出番を待つ選手たちを不安にさせ、バーベルを挙げるのを失敗するのではないかと感じさせる。

ほとんどの人にとっては、彼らが狂っているようにしかみえないかもしれない。だが、1月21日にアイアンワークスジムで行われた2012オープンベンチプレス大会に参加した選手にとっては、これは彼らの人生そのものである。

この大会には22名の選手が参加し、男女別の重量別級で競った。女性の部全体の優勝者は114ポンド級で参加したヤナイ・ヒロコさんで、記録は94ポンド。男性の部全体の優勝者は、374ポンドの記録を出したエイブ・ローマンさん。ヤナイさん、ローマンさんには優勝賞品として帽子とシャツが贈られた。また、参加者全員に参加賞のメダルが贈られた。

パワーリフティング愛好者の多くにとって、賞はあまり重要ではない。「パワーリフティングは、ただ勝った負けたの競技ではない。」とローマンさん。「この競技の目的は、参加する人々が同じ目標に取り組むこと。大会を通じてパワーリフティングをする他の選手たちと出会ったり、彼らの上達ぶりを見るのは楽しい。」

ローマンさんはこの大会に参加した選手でもあるが、他の選手のコーチも務めている。

「他の選手をコーチしているので、彼らの成長や、試合ぶりを見るのは嬉しい。」とローマンさん。パワーリフティングをする人たちは、このスポーツを続けるということを重要視しているようだ。今年の大会に出場した選手のほとんどが、昨年に行われた2011サマースラムベンチ大会にも参加している。「選手たちがパワーリフティングを続けていくことで、競争心を保つことができ、現役の選手として必要な上達ができるようになる。」とローマンさん。

「何年も続けていくことが大事だ。」とローマンさん。「自分はパワーリフティングを始めて30年になるが、始めたころより強くなったわけではない。ジムに通い、健康的な生活、体にいい栄養素、前向きな態度での練習を心掛けていれば、何でも成し遂げられる。だが、大事なのは毎日続けることだ。」

ヤナイさんも最初にこの競技を始めたときから継続していくことを心掛けているという。

「パワーリフティングは1年ほど前から始めました。」とヤナイさん。「たくさんの練習が必要でした。」

競技では相手を負かしてしまう女性が、同時に女性らしいことを示すことができるこの大会は、ヤナイさんのような選手にとって魅力的だ。

「女性は筋肉隆々にならなくても、パワーリフティングができます。」とヤナイさん。

大会自体が多くの参加選手の心の糧になる。ベンチプレスで競う場所を与えられることで、選手たちはよりいっそう練習に励むようになるからだ。ベンチプレスはウェイトトレーニングの分野の一つである。

「どの大会でもベストを尽くすよう努力しています。そうすることで自分にやる気を起こさせています。」とヤナイさん。この大会の参加人数は他の大会より少なく思えるかもしれないが、ベンチプレスの大会としては参加人数は予想より多かった。

「去年の一番大きな大会で、大体20名ほどの参加だった。」と話すのは、アイアンワークスジム、アスレティック・ディレクターのトーマス・ダーニングさん。「昨年は目標を達成することができた。この結果を嬉しく思っている。」

この大会で日本人選手や基地の選手が競技しているのを見ると、パワーリフティングやボディビルディングというスポーツは国籍を超えるものだとわかる。

「日本人が基地に来て、基地住人と競技してくれることを喜んでいる。なぜなら、そのような大会は(基地住人にとって)特別なものであり、競技大会で競う機会を与えてくれるからだ。」とダーニングさん。

アイアンワークスジムでは、今後も春にストロングマン大会、夏に2012サマースラム・ベンチプレス大会、秋にファーイーストパワーリフティング大会を計画している。


 
写真1
1月21日に行われた2012オープンベンチプレス大会で、競技の前に手にチョークをつけるエイブ・ローマンさん。ローマンさんは全体の優勝者。チョークを手につけて乾燥させることで、競技中にバーベルが手からすべるのを防ぐ。

写真2
1月21日にアイアンワークスジムで行われた2012オープンベンチプレス大会で、181ポンド級のエイブ・ローマンさんが374ポンドの重量を持ち上げている。ローマンさんは、男性の部で優勝した。この大会には22名の選手が参加し、9つの重量級で競った。

写真3
1月21日にアイアンワークスジムで行われた2012オープンベンチプレス大会で、選手が安全に競技できるよう、大会ルールを確認する審判たち。この日の大会に参加した選手の多くが、昨年の大会にも参加している。

写真4
1月21日にアイアンワークスジムで行われた2012オープンベンチプレス大会で、女性の部で優勝した114ポンド級のヤナイ・ヒロコさんが、94ポンドを持ち上げようとしているところ。このベンチプレス大会は2012年の最後の大会ではなく、今年の夏には2012サマースラムベンチプレス大会、9月には2012ファーイーストパワーリフティング大会が企画されている。

写真5
1月21日にアイアンワークスジムで行われた2012オープンベンチプレス大会で、242ポンド級で参加したシェリー・ボスウェルさんが451ポンドのベンチプレスに挑戦しようとしている。ボスウェルさんは242ポンド級では唯一の選手だったが、他の重量級の選手たちと競った。

写真6
1月21日にアイアンワークスジムで行われた2012オープンベンチプレス大会で、男性の部の優勝者、エイブ・ローマンさんが374ポンドの重量を持ち上げようとしている。ローマンさんはパワーリフティングを30年以上続けている現役選手。

写真7
1月21日にアイアンワークスジムで行われた2012オープンベンチプレス大会で、165ポンド級のダニエル・ヤング選手が253ポンドの重量を挙げている。ヤングさんは165ポンド級に参加した3人の選手の中の1人。ヤングさんは235ポンドの記録を出し、全体の2位となった。


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