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米海兵隊岩国航空基地

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あれから一年~次世代のためのリノベーション~

6 Mar 2012 | ベンジャミン・プライヤー兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

石巻の町外れに漁港がある。昨年の地震とそれに伴う津波で、周辺の地質プレートが大きく移動したため、この港は満潮前でも沈んでしまう。

以前は石巻市やその周辺から観光客を集めていたくじらの博物館(おしかホエールランド)の横には、錨がさび付いて地中に埋もれてしまった漁船が横たわっていた。

その博物館と海の間には、お土産屋と食堂として使われていた建物があり、その壁はぼろぼろになっていた。この建物こそが、3月6日にこの地を訪れた米海兵隊岩国航空基地の任務となった。

地元ボランティアと一緒に、基地ボランティアは建物の壁をはがし、内部を片付けた。

この修復作業が終わると、この建物は水と食料の補給場所として使用される予定だ。

「東日本大震災で被害に遭われた皆さんが生活を立て直し、前進するための手助けをするためにボランティアをしています。」と話すのは、基地ボランティアのクリストファー・ジャーベイスさん。「1年前にもこの場所に来ました。またここに来て、被災者の皆さんの支援ができることを喜んでいます。」

工具を手にしたボランティアは、古い壁をはがし、金属の骨組みになるまで建物を解体した。工具が壁をたたくたびに、かつてはお土産物屋として使われていた建物を囲む四方の壁は解体され、瓦礫へと変わっていった。

「この場所に来て、被災した地域社会を支援できることを嬉しく思います。」とジャーベイスさん。「今日の作業で、私達が地元の皆さんを心配していることがわかってもらえたらと思います。」

ボランティアはこの建物をできるだけきれいに片付けようと、金属の骨組みをつたって、建物の一番上にまで上った。今回のボランティア作業によって、地元の人々がこの建物を補給物資のシェルターにする作業が楽になる。

工具のないボランティアは、解体された残骸を集めた。彼らは作業をしている場所の周辺を見渡してごみを集め、手押し車で指定された場所へと運んでいった。

ボランティアが地面を深く掘っていくと、お土産屋と食堂の残骸が見つかった。以前店で売られていたお土産の古い鯨の骨、像、収集品、食べ物が入ったままの冷蔵庫などが建物の中や地上に散らばっていた。

その日の終わりには、建物の大部分が片付けられ、再建の準備は整った。

海とは反対側に作られた柵は祈りの場所になっており、ボランティアは震災の被害にあった錆付いたお土産やビンを拾い集め、そこにお供えした。

自分達の努力が地元の再建と繁栄に役立つことを願い、基地ボランティアは夕方には作業を終え、次のプロジェクトに照準を合わせた。


写真1
3月6日、宮城県石巻市で震災前はお土産物屋と食堂として使われていた建物の壁をはがしているボランティア。被災地復興のため、岩国基地のボランティアと地元の団体は石巻市内の様々な場所で支援活動を行った。

写真2
3月6日、かつてはお土産物屋と食堂として使われていた建物の解体作業で出たごみを、埠頭のごみ集積場まで手押し車を使って運ぶ、岩国基地ボランティア。


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