米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地は2月7日、基地法務部の法廷で、広島県廿日市警察署の警察官のためのアウトリーチ・オリエンテーション・プログラムを実施した。
日本人警察官は米軍での様々な手続きについて、基地担当者から概況説明を受けた。このプログラムの目的は、日本人警察官に米軍の法執行機関や法務部についての理解を深めてもらい、基地と日本の警察の間の協調的な取り組みを促進すること。
海軍犯罪捜査局(NCIS)のボビー・シバザキさんは、「岩国基地は広島県警察官のためにこのプログラムを主催しました。」と話す。
「NCIS、憲兵隊、報道部、法務部が協力して、広島県廿日市警察署の25名の警察官に岩国基地の概況説明を行いました。」とシバザキさん。
シバザキさんはまた、「米軍の法執行機関、犯罪捜査、諜報機関、警戒態勢、司法任務に関する説明も行いました。」と話した。
「ほとんどの日本人警察官が在日米軍に対応したことがありません。」とシバザキさん。「特に米軍基地がない都市では、現役軍人や日米地位協定に関わる民間人をどのように扱うべきか、また、米軍側に何を通達し、どのような調整をするべきかということに警察は慣れていません。このプログラムでは、米軍の法執行、犯罪捜査、情報機関、警備体制、司法関係について、日本の警察官に紹介しました。これはまた、特定の事案が起きた場合、二ヶ国語が話せる基地代表者に迅速かつ効率的に連絡し、調整できることを確認することになります。」
日本人警察官はこの日、様々なクラスを通じて、アメリカの法廷手続きについて更なる理解を深めた。
「多くのことを学びました。事例や実演はとても役に立ちました。」と話すのは、廿日市警察署検察官のコンドウ・タカナリさん。「軍法会議で米軍関係者が容疑者について話す部分や、裁判でアメリカが事例をどのように優先順位をつけるかなどは、日本ではとても重要な要素になります。」
シバザキさんは、「このプログラムはまだ始まったばかりです。基地内外において互いをよりよく理解するため、また日本人警察官を支援するために今後も行う予定です。」と付け加えた。
「今後も継続して日本の警察へ働きかけていき、我々の仕事上の関係をさらに強化したいと考えています。」とシバザキさん。
「海兵隊岩国基地の変遷に伴い、基地の施設の数、人員、資産は今後、増加していきます。自衛隊の法執行機関、犯罪捜査、情報機関、検察官などに同様のプログラムを提供することによって、このようなプログラムが今後、拡大していくことを期待しています。」
日本の警察官は、異文化に慣れ親しむことの重要性を理解した。
「日本は米国の同盟国ですから、我々が連携し、強いつながりを持つことは、私たちの関係を向上させ、よい形で協力できるために大切なことだと思います。」とコンドウさんは話した。
写真1: 2月7日に岩国基地が主催したアウトリーチ・オリエンテーション・プログラムで、パッドの入った装備を実演する、法務部拘置所責任者のウェイド・キャンプベル先任曹長と刑務官のキリエン・クラーク兵長。この装備は、法務部拘置所で裁判を待つ敵の被告人を押さえつけるために使用する。この日参加した日本人警部補は、岩国基地の米軍関係者の標準運用手順に関する多くの概況説明を受けた。
写真2: 2月7日、岩国基地法務部の法廷で海軍犯罪捜査局のボビー・シバザキさんから概況説明を受ける、廿日市警察署の警部補。岩国基地の米軍関係者の標準運用手順に関する多くの概況説明を受けた。
写真3: 2月7日に岩国基地が主催したアウトリーチ・オリエンテーション・プログラムで、拘束装備を実演する、法務部拘置所責任者のウェイド・キャンプベル先任曹長(写真右)と法務部事務員のフランク・ピクラ兵長(写真左)。この装備は、法務部拘置所で裁判を待つ敵の被告人を押さえつけるために使用する。