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米海兵隊岩国航空基地

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Iwakuni Thunder Run riders pose for a group picture at a rest stop in Kuga, Yamaguchi, Japan, May 24, 2019. The Thunder Run was an inaugural station sanctioned motorcycle ride hosted by the Torri Riders, the Headquarters and Headquarters Squadron Motorcycle Mentorship Program, to promote the correct use of proper protective equipment and safety throughout the 101 Critical Days of Summer. (U.S. Marine Corps photo by Pfc. Kevin Alarcon)

Photo by Pfc. Kevin Alarcon

雷鳴を響かせて走るサンダー・ラン

9 Jun 2019 | ケビン・アラーコン一等兵 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

トリイ・ライダーズが5月24日、岩国基地でイワクニ・サンダー・ランを開催した。

トリイ・ライダーズは司令部司令中隊のオートバイ運転指導プログラムで、5月中旬から8月下旬までの夏の間のオートバイ運転に関する危険を減らし、ライダーへの教育と技術向上を目的としている。サンダー・ランはトリイ・ライダーズが主催した基地公認のツーリング・イベントで今回が初開催となる。

「気温が上がり、人々が外に出かけるようになると、統計的に事故の発生率も上がります。」と話すのは、岩国基地副司令のジョン・ハリス中佐。「サンダー・ランは気候が温かくなったことに伴う、岩国基地の安全啓蒙活動の一つです。」

ハリス中佐によると、「トリイ・ライダーズは週末に郊外へ出かけるだけの友人同士のグループだったが、交通安全に関する海兵隊指令に則っり、司令部司令中隊のオートバイ・クラブになった」という。

交通安全に関する海兵隊指令では、「大隊またはそれ以上の規模の部隊はオートバイ運転指導プログラムを保有しなければならない。また、3か月に1度、オートバイ運転手向けの安全講習を開催しなければならない。」とされている。ハリス中佐は、「トリイ・ライダーズでは3か月に1度の安全訓練講習が必要だが、サンダー・ランはトリイ・ライダーズに限らず、日本人従業員や民間アメリカ人従業員を含む、オートバイを運転する人なら全員に参加をしてほしいイベント」だと話す。

「ライダーのグループは多く、バイクが好きな人たちも多くいます。ですが、全体的なグループや組織はありません。そのような統括的なグループこそ、私たちが作りたいと考えているものです。」とハリス中佐。「この地域にはライダーにとって素晴らしい環境があります。オートバイ運転指導プログラムであるトリイ・ライダーズで実現したいのは、基地公認の統括組織を作るということです。そして、一緒にツーリングに出かけて美しい日本の景色を楽しみながら、安全な運転方法について話し合いたいと考えています。」

ハリス中佐の努力により、基地内ライダーのコミュニティはこのサンダーランイベントのために一つになった。隊員から民間業者まで、参加者は登録済みのオートバイや免許証などを所持し、その他の要件を満たせば参加できる。

「私自身もバイクに乗ることは大好きですし、皆さんにも乗ってほしいと思っています。」とハリス中佐。「私たちは危険性を重要視していないことが多くあります。オートバイに乗るのは危険だからではありません。他のことと同じです。安全に乗ることを学べば、オートバイは出かけてストレス発散し、郊外を楽しむのには素晴らしい手段です。」

基地内ケーブル設置業者でバイク愛好者のトポール・エヴァンスさんもハリス中佐の意見と同じだという。

「バイクに乗る人は誰でも、ヘルメットをかぶってバイクに乗り、スロットルを回せば、自立心や独立心を感じることができ、心からすべてがクリアになっていきます。」とエヴァンスさん。「支払いの請求書のことや、コーヒーショップの店員の態度がよくなかったことなどはすぐに、忘れることができます。」

ハリス中佐は、「ライダーたちがツーリングのためにコミュニティとして集まったときに大切なのは、バイクに乗ることの喜びを分かち合い、適切な安全装備の身に着け方やバイクを制御する方法について話し合うことができるからだ」と話す。

「ほかの道具と同じです。」とハリス中佐。「とても楽しいものですが、けがをする可能性もあるものです。」

岩国基地からスタートしたサンダー・ランは周防大島まで約90キロメートルの距離を走った。

ツーリングでは玖珂町と周防大島で3か所に設けられた休憩ポイントで、ライダーたちは体をストレッチしたり、そこまでのツーリングについて話をしたりした。

グループが基地に到着すると、ハリス中佐は全員を集め、今日、みんなが集まってくれたことを感謝し、サンダー・ランが成功したと挨拶をした。中佐はまた、ツーリング中に参加者が危険を感じた場所や危険が潜んでいそうな場所について話を聞いた。最後に中佐から安全に関する注意があり、サンダーランは正式に終了となった。

ツーリングが終わるとハリス中佐はすぐに岩国警察署へ出向き、安全なツーリングのために尽力してくれたことに感謝する盾をコイズミ・オサム警察署長へ贈呈した。


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