米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地住人が4月26日、広島市平和公園を訪れた。
岩国基地の文化交流プログラム(CAP)の一環として参加したアメリカ人は、平和公園で第二次世界大戦中に被爆した93歳のシンジョウ・キクコさんから日本の文化と歴史について話を聞いた。
この訪問を調整したのはCAP専門職のワタナベ・ミキエさん。
「日本を訪問する人は日本の歴史について学ぶ機会がありますが、その機会を生かして、実際に外に出かけて歴史を学ぶ人はあまり多くありません。」とワタナベさん。「CAPではこのような、基地住人が一緒に出かけられるツアーを企画しています。基地の皆さんが第二次世界大戦経験者と出会って話がしやすいように、交通手段も提供しています。」
参加したアメリカ人は平和公園内にある広島平和記念資料館と原爆ドームを訪れ、日本文化や歴史を学んだ。
資料館には原爆の犠牲になった人の形見、生存者からの手紙、当時の写真などが展示されている。1945年8月6日の原爆投下当時、広島県産業奨励館と呼ばれていた原爆ドームはその後も倒壊を逃れた建物であり、原爆の悲惨さを伝える記念碑として現在も残されている。
シンジョウさんは今後も平和が続くことを願って毎年1000羽の折り鶴を折っている。基地住人の一人、ドリス・ランビニシオさんはそんなシンジョウさんのために鶴を折っている。
「シンジョウさんや他の高齢者の皆さんの助けになればと思い、私は毎年、750羽の折り鶴を折っています。これはシンジョウさんに感銘を受けたからです。」とランビニシオさん。
ツアーの最後はシンジョウさんが参加したアメリカ人にプレゼントを渡し、参加してくれたことへの感謝を表した。