米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地、民間人事部が6月20日、基本労務契約(MLC)と諸機関労務協約(IHA)の日本人従業員退職記念式典を開催した。
この式典では16名の退職者を表彰したが、全員の勤続年数を合わせると488年になる。
岩国基地司令、リチャード・ファースト大佐は式典で「本日は、人生の多くを岩国基地のために捧げてきてくださった16名の退職者の皆さんの栄誉を称えたいと思います。」と挨拶。「退職者の中には30年以上も岩国基地に勤務されている方もいらっしゃいます。また、それ以外の方も30年近く勤務されています。言葉の壁、文化の違い、アメリカ人上司や同僚の頻繁な入れ替わりなどがある基地での勤務は、日本人従業員の皆さんにとって簡単なことではないと承知しています。皆さんが岩国基地で他に類のない経験をされ、そのことが何らかの方法で皆さんの人生を豊かにしていることを望んでいます。」
日本人従業員は満60歳になると常用従業員からは退職するが、その後も基地で継続して勤務する従業員がほとんど。
式典では退職者それぞれに、ファースト大佐とジョセフ・グレゴリー先任上級曹長から基地コミュニティへの貢献に対する感謝状が授与された。
ファースト大佐とグレゴリー先任上級曹長は式典でのケーキカットにも参加し、施設部のモリモト・コウサクさんと一緒にケーキにナイフを入れた。モリモトさんは岩国基地に37年間勤務しており、これは今回退職する人の中でも最長の勤続年数。
岩国基地には、モリモトさんのように様々な部署で働くMLC、IHAの従業員がいる。ファースト大佐は式典のスピーチで、「日本人従業員は基地の任務を遂行する上で重要な役割を担っている」と述べた。
「皆さんの誠実で献身的な勤務がなければ、私たちは任務を遂行することができなかったと断言できます。」とファースト大佐。「基地の成功は即ち、皆さんの成功であることを知り、皆さんが大きな満足感を得てくださることを願っています。」