米海兵隊岩国航空基地 -- 第121海兵戦闘攻撃中隊(VMFA-121)が9月13日、航空自衛隊、第3航空団の隊員に、F-35BライトニングIIを中心とした研修ツアーと講義を実施した。
この研修は、航空自衛隊が間もなくF-35AライトニングIIを配備する準備として、F-35BライトニングIIを既に運用している海兵隊の知識や経験を航空自衛隊と分かち合うという試みであった。
「今日の研修の目的は、F-35を担当予定の航空自衛隊三沢基地の整備員に岩国基地に来てもらい、海兵隊がここでどのように航空機整備を運用しているかを見てもらうためです。」と話すのは、VMFA-121、航空機整備担当官のアダム・ウェリントン少佐。「航空自衛隊員がF-35到着に向けて準備をする間、彼らと意見交換したり、質問に答えたりしたいと思っています。」
航空自衛隊員はF-35の維持管理、保守性、操作性などに関する講義を受けた。その後、VMFA-21の施設やその他の部署を見学したり、駐機場では航空機を間近で見たり、触ったりしながら見学した。
航空自衛隊、第3航空団、F-35AライトニングIIプログラム室長のヤマウラ・マモル二等空佐は、「自衛隊員はF-35に関する知識を増やしているが、この航空機がどのように運用されているかを直接、見る必要がある段階に来ている。」という。
「F-35をすでに運用したり、支援している隊員と直接会って話すことは、我々にとって非常に重要です。」とヤマウラ二等空佐。「この交流プログラムは我々にとって大変、有益なものでした。F-35や米海兵隊について、多くを学びました。このような交流をもっと行うべきだと思います。」
ウェリントン少佐は、「日米が参加したこの研修が成功したのは、研修中に航空自衛隊員が重要な質問をしたり、参加した隊員同士が会話をしたり、また、自衛隊員はF-35BライトニングIIに関して多くのことを熟知していたおかげだ」という。
ウェリントン少佐は、この研修はただ成功したというだけではなく、海兵隊と航空自衛隊の関係を深めてくれたと強調した。
「この研修は、航空自衛隊と海兵隊全体の関係を広げてくれます。」とウェリントン少佐。「これはF-35の長所の一つです。この航空機は日本を含む、複数のパートナー国で運用される統合戦闘機です。ですから、我々が既に配備しているのと同じ航空機を自衛隊が配備するということは、我々と日本人と関係をさらに強くしてくれるでしょう。」